新型コロナウイルス、2度目の緊急事態宣言が遂に大阪にも発令されてしまいました。今や生活必需品としての存在感を確固たるものとしたマスク。かつては給食当番の時とインフルエンザの季節だけ表舞台に現れていましたが、今はこれがないと外出もできなくなりました。地味だった青年が遅咲きデビューを果たし、世の中を席巻している。そんな印象を受けます。そして気になるのが家にあるマスクの在庫です。これを切らせてしまうと必要な外出もできなくなります。使い捨ての不織布マスクはなんかもったいなくて、何度も洗えるマスクを愛用していますが、段々と目に見えてボロボロになってきました。
買いに行くの面倒くさーと思っていたところへ思わぬサンタさんからの差し入れ!
ドラムスの師匠、K先生が大量の布マスクを送って下さいました(「楽聖のメリークリスマス」参照)。それも奥様の手作りだというから驚きです。
1枚試しに使ってみると、これが極めてクオリティの高い逸品でした。
縫製のしっかり感、絶妙な立体感による装着した時のピタッ!とした感じ、綿100%の心地よい肌触り、ゴムの長さも調節自在、と隙のない見事な仕上がりのマスクでした。
完全にプロの職人さんの仕事です。
奥様とは何度かお会いしましたが、チャーミングでめっちゃ面白い方でした。こんな才能まであったとは・・・。このご夫婦、恐るべし!
デザインも豊富です。マスクも服と同じように毎日好きなものを選んで装着する時代がやって来たようです。
それでは、日本最大級のマスクイベント「大阪マスクズコレクション」の模様をご覧いただきましょう!
会場はこちらです。
がっち記念会館大ホール
岐阜県を愛するオーナーが白川郷から移築したという合掌造りの建物が目を引く、由緒ある施設です。鉛筆が10本も入るという驚異の収容力を誇りますが、今回は感染対策の為、オーナーの友人のみがVIPとして招待されています。
「只今、会場のがっち記念会館大ホールの前より中継しております。次々とセレブたちの高級リムジンが到着しているようです。」
「では、さっそく会場の中へ入りたいと思います。」
司会「大阪マスクズコレクション2021を開幕します!それではまず、スポンサーを代表いたしまして、手乗玉五郎様より開会のご挨拶をいただきます。手乗様、よろしくお願い致します。」
手乗「ゆけー、ゆけー、タイガー、(タイガー)、タイガーマースークー ♫」
司会「あ、ありがとうございました(何故歌う?そのマスクと違うし)。ではさっそく、華麗なるマスクの数々をご覧いただきましょう!本日のモデルはこの方。パリコレを初め、世界を股にかけて活躍するスーパーモデル『三越くま次郎』さんです!」
くま次郎「おう。早よやってや。」
司会「オープニングを飾るのは、日本の伝統美を感じさせるこちらのマスクです。」
司会「伝説の兄弟デュオ、『風神雷神』の雷神様がデザインされています。かっちょえ~!この圧倒的な威圧感。とりあえず左側からウイルスが侵入することはないでしょう。」
「続きましては、同じく日本の伝統を感じさせるものの、少し毛色の違うこちら。」
司会「ほっかむりを被った猫と鼓が描かれた、和のデザインでありながらポップさを感じさせる癒しのマスクです。ゆる過ぎてかえってウイルスも入ってきにくいのではないでしょうか。」
「続いて西洋ものを。一気にアメリカ西海岸の爽やかな風が吹き抜けますよ。」
司会「アメリカといえば『コカ・コーラ』。さすがの華やかさです。余談ですが私は子供の頃、コカ・コーラとベビースターラーメンを親から厳しく禁止されていました。でも食べたい欲求に耐え切れず、タバコを吸う中学生のように隠れて飲み食いしていました。何故彼らはあれほど親から忌み嫌われていたのでしょうか?未だに謎です。ウイルスも私の親のようにコカ・コーラを嫌ってくれれば幸いです。」
「次は、マスク界の高倉健の登場です。」
司会「この一見地味でありながらも妙に存在感を放つデザイン。口数が少ないのに相手に強烈な印象を残す、正に高倉健さんそのものです。真の男の中の男のマスクです。半端なウイルスはビビッて入って来れないでしょう。」
「さて、今までのは半分にデザインが入っているものですが、全面デザインのものもありますよ。先程のほっかむり猫の色違いフルバージョンです。」
司会「やはりフルバージョンは賑やかでいいですね。日本全国でお祭りが中止になっていますが、このマスクをつけていれば毎日お祭り気分です。鼓を打つ猫の姿が涙を誘います。このお祭りの勢いにはウイルスも退散するしかありません。」
くま次郎「なあ、ちょっとええか?」
司会「はい、くま次郎さんどうかされましたか?」
くま次郎「まあ今更なんやけど、全然前が見えへんねんけど。」
司会「あっ!申し訳ございません!そう言われてみると完全にお顔が隠れてしまっていますね。くま次郎さんって小顔なんですね。」
くま次郎「一応モデルやからな。小顔と足の長いのがわしの取り柄やさかい。評判の悪かったアベノマスク、わしの顔にはぴったりやったで。」
司会「これでどうでしょう?」
くま次郎「おお、こりゃええわ。この肌触り。さすがメイドインジャパン。」
司会「それでは気を取り直しまして、女性向けのマスクをご紹介しましょう。」
司会「桜の花びらの中にシュッとした女性の姿が見えます。見るからに押しの強そうな感じですね~。電車の改札機を通る時に前から人が来ても、間違いなくそのまま突っ切るタイプでしょう。私はこういう感じの人は少し苦手です。ウイルスも苦手であればいいのですが・・・。しかしお顔を華やかに彩ってくれるのは間違いありません。」
「最後は皆さんを童話の世界に誘ってくれるマスクです。」
司会「よく見るとピーターラビットの世界が描かれている素敵なマスクです。さすがのコロナウイルスも童話の世界にまでは入ってこれないでしょう。」
手乗「ピーターラビットは~ ♫ 」
司会「いえ、手乗様、もう歌は結構です。どうぞお引き取り下さい。」
「めくるめくマスクの世界、いかがだったでしょうか?今回ご紹介したものはほんのごく一部にすぎません。この続きはWebでご覧ください。それではまたお会いしましょう!さいなら、さいなら、さいなら。」
ないですよ~。続きのWebなんて。
お詫びにこちらをお召し上がりください。
芋けんぴサンダー ~ガリッと雷神、イモーショナルなおいしさ!
ブラックサンダーの最新作。前作「至福のバター」はサンダー史上最高傑作でしたが、今回のはどうでしょう?
一口かじると「ガリッ」としました。サブタイトルに偽りなしです。そして中身は、
ほんまに芋けんぴが中に入っている!のはいいのですが・・・・・
ただ、入っているというだけです。
ブラックサンちゃんと芋けんちゃん。自己主張の強い者同士では調和するのが難しかったようです。けんちゃんがイモーショナル過ぎてサンちゃんを食ってしまっています。この物語の主役は一人で十分です。サンちゃんには前作のフランス産発酵バターのように、自分を引き立ててくれる名脇役が必要なのです。
何度でも言おう。
私はやはり、これにおぼれたい。
また買いに行こっと!これは必要至急のお出かけだ。そうに決まってる。
今日の1曲:Kiss「God Of Thunder」