あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。
年末の挨拶から数時間後には年始の挨拶をするという、日本文化のスピードについていけない今日この頃です。
それでは、新年を迎えた合致城の様子を覗いてみましょう。
「元日の合致城」
「殿、新年早々に客人がお見えです。」
殿:「誰じゃ?」
「考古学者のガッチー・ジョーンズ殿が秘書の柴犬うめ殿と共にお見えです。」
殿:「なんと!あの高名なジョーンズ殿か!すぐに通せ。」
「はっ。」
ジョーンズ:「殿、あけましておめでとうございまベイベー。」
うめちゃん:「おめでたくてよ、殿。」
殿:「うむ、よく来てくれたな。貴殿の活躍は耳にしておるぞ。今年も新しいグルメの発掘を期待しておるぞ。」
ジョーンズ「ありがたきお言葉。私を学者として認めて下さっているのは殿だけでございます。その御恩に報いるべく、発掘したての化石をお持ちしました。」
殿:「箱に『クラブハリエ』と刻印してあるが・・・化石なのだな?」
ジョーンズ「はい、滋賀県の近江八幡で発見したのであります。さっそくご覧くださいませ。」
めで鯛 by クラブハリエ
殿:「おおっ!何と見事な化石じゃ!さすがはジョーンズ殿じゃ。褒めてつかわす。」
うめちゃん:「とても美味しくてよ、殿。」
殿:「何!?食べれるのか?」
ジョーンズ:「中にリンゴが入っており、アップルパイのような味がするのです。」
殿:「なんと素晴らしい!しかし大き過ぎるぞ。」
ジョーンズ:「私が得意の南斗水鳥拳で切ってご覧にいれましょう。」
シャウッ!
スパスパッ!
ジョーンズ:「さあどうぞお召し上がりくださいベイベー。」
殿:「ほ、包丁が横に置いてあるのが見えるが、まあよかろう。」
美味いっ!!
殿:「これは美味いな。見事な肉厚のリンゴが入っておる。パイ生地も見事じゃ。褒めてつかわす。」
ジョーンズ:「はっ。ありがたき幸せベイベー。」
「殿、大変です!」
殿:「どうした?」
「モーニング省の合致朝一大臣がお見えになりました。」
殿:「追い返せ。」
「はっ!?」
殿:「追い返せと言うておる。あのようないい加減な男はわしは好かん。」
「承知いたしました。それでは同行しているさくら事務次官共々、追い返しましょう。」
殿:「いや、待て!さくら殿が来ているのか?では、さくら殿だけ通せ。」
「御意。」
殿:「大臣め、大人しく帰りよったか?」
「はっ。手紙を1通渡した後、シャトレーゼのアイスをほおばりながら帰っていきました。」
殿:「なんかイラッとするが、まあよかろう。してその手紙とは何だ?」
「はっ。こちらにございます。」
「おせちりょうり」
1ねんGぐみ がっちともかず
ぼくはおせちりょうりがきらいです。
だってあんまりぼくのすきなものがはいってないんだもん。
もっとハンバーグとかいれてほしいな。
それにつめたすぎるよ。
さむいあさにおきてきて、あんなつめたいものをくちにいれたらびっくりするよ。
くちのなかがかぜひいちゃうよ。
おとなはなんであんなものがすきなのかな?
ぼくもおとなになったらたべれるようになるのかな?
おとなってふしぎだね。
殿:「・・・な、何じゃこれは!?」
さくら「あけましておめでとうやで、殿。」
殿:「おおっ。さくら殿。相変わらずの美貌だな。」
うめちゃん「さくら!」
さくら「お姉ちゃん!」
殿:「ほう、そち達は姉妹なのか?そういえば少し似ておるな。」
さくら「違うで。」
殿:「え?」
さくら「中学の水泳部の先輩後輩やで。少しだけ顔が似てるからお姉ちゃんて言うてただけやで。赤の他人やで。」
少しどころじゃないだろう。うり二つじゃないか。色が違うだけじゃないか。と心の中でつぶやいたジョーンズであった。
さくら「おせち料理持ってきたで。食べてや、殿。」
殿:「あの手紙を読んだ後に食べにくいが、まあよかろう。いただこう。」
おせち料理 by 興十郎
殿:「おおっ!美しい。そして美味しそうじゃ。和に偏らず、洋も取り入れているところが良いな。さっそく養命酒のあてにいただこう。」
「殿、昨年も来ていた井村屋の手の者が来ていますが。」
殿:「あの者か・・・。警戒しながら通せ。」
「御意。」
手乗玉五郎「あけましておめでとうございます、お館様。」
殿:「井村屋はどうじゃ?コロナで逆に儲けておると聞いているが。」
手乗玉五郎「いえ、私はもう井村屋ではありませぬ。丸美屋で井村屋のスパイであることがバレて追い出され、それが原因で井村屋も追い出されたのでございます。私は今、フリーターでございます。」
殿:「そ、そうか。大変じゃな。しかし正社員よりもバイトの方が働きがいいというのはよく聞く話じゃ。励むがよい。」
手乗玉五郎「ありがたきお言葉。ところでお館様、本日は私がバイトで得た財産全てを投げ打って、高級菓子を買って参りました。こちらをお納めくださいませ。」
殿:「おおっ!これはバターバトラーではないか!西のアンリ・シャルパンティエと並び称される、フィナンシェ界の雄であるな。」
「お待ちください、殿。」
殿:「どうしたのじゃ?」
「拙者は以前、バターバトラーの紙袋の中に大量のブラックサンダーを隠し持っていた不逞の輩を見たことがあるのです。袋の中を調べてみましょう。」
「殿、正真正銘のバターバトラーでございます。しかも殿の大好きな『バターフィナンシェ』でありまするぞ!」
殿:「やっほー!でかしたぞ手乗。フリーターの身でありながら、わざわざ東京までこれを買いに行ってくれたのか。」
手乗玉五郎「いえ、お館様。たまたま梅田の阪急百貨店に期間限定で来ていたのであります。これをいかにも東京で買ってきました、みたいな感じで配りまわっているのであります。」
殿:「手乗屋、そちもワルじゃの~。」
手乗玉五郎「いえいえ、お館様ほどでは。ふっふっふっ。」
殿:「さっそくいただこう。」
バターフィナンシェ by バターバトラー
殿:「あーうまうま。今年も良き正月じゃ。しかしオミクロン軍がいつ攻めて来るやもしれぬ。昨年に引き続き、今年も籠城作戦を続けるぞ。」
「はっ。これだけ美味しい物があれば、兵糧として十分でございますな。今年は間違いなく良き年になることでありましょう。」
こうして合致城、2022年最初の夜は更けていった。
(来年に続く)
今年は初めておせち料理を買ってみましたが、子供の時はあんなに嫌いだったのに、どれもが美味しくいただけました。
僕も大人になったんだな~と実感しました。(もう48歳やぞー、おっさん)
しかしあの冷たさには相変わらずびっくりしました。温か~いおせち料理ってないんですかね?
3日間、ゆっくりと楽しもうと思っていたのですが、
元日で全部食べちゃいました。
今日からはひたすら餅やー!餅餅餅餅餅ぃーっ!
今年は良い年になります!
最初っから良いお年を~。
今日の1曲:吉田拓郎「明日に向って走れ」