がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

サンキューベイベー、魚べいべー

回転寿司によく行きます。

その日のお腹加減に合わせて量を調整しやすいので、休日に食事のリズムが崩れた時、回転寿司店に行って帳尻合わせをします。

 

でも最近、寿司が「回転」すること自体に疑問を感じていました。

 

そもそも回転寿司というのは、ランダムにいろんな寿司が流れている中から自分の好きなものを取る、という点が醍醐味だったはずです。

ところが最近はそうではありません。

僕がいつも行くお店では、各自が注文した「注文品」のみが回っている状況です。

確かに食品ロスの事を考えると、その方がいいです。

一生懸命回転したあげく、誰にも取り上げられることなく一生を終える寿司たちの気持ちを思うと、注文したものだけが回っている方が絶対にいいと思います。

 

ただそれなら、わざわざ回転する必要はないのでは?と常々思っていました。

「ぴしゃっ」と注文した人のテーブルめがけて持って来てくれた方がいいです。

そしてそんな疑問を抱えながらいつも通り回転寿司店に向かったある日、

 

事件が起きました。

 

思い出すのも辛くなるほどの、陰惨な事件でした。

 

いつものように機嫌よく注文しまくって寿司を楽しんでいた僕。

希望に溢れたメロディーが流れ、同時に「まもなく、ご注文の商品が到着します」のアナウンスが聞こえてきました。

 

ところが何も届きませんでした。

あれ?何かに機械が反応して間違ってアナウンスしてしまったのか?

と思ってしばらく待っていましたが全然来ません。

注文履歴を見ると、もう来ていることになっています。

仕方なく店員さんを呼び、事情を説明すると、「申し訳ございません」とその寿司を持って来てくれました。

まあ、そんな事もあるのかな、と思っていたら、今度は僕らの隣のテーブルが騒ぎ出しました。

そのテーブルには、何となく感じの悪い家族連れが座っていました。

 

「頼んだやつが来てないぞ。」

 

そっちもか?今日はトラブルが多い日だな。

店員さんがやって来ました。

するとその感じの悪い家族が、店員さんに向ってボロクソに文句を言いだしました。

散々頼んだ寿司が来てないことに文句を言ってから最後にとどめの一言。

 

「こんなひどい店知らんわ。」

 

しかしその後、店員さんが注文履歴とお皿の数を確認したところ、見事に合っていました。

「ご注文されていないお皿を間違って取っていませんか?」

 

 

 

犯人、発見。

 

お前らかっっ!!僕の大事な寿司を盗ったのは!!

他人の寿司を盗り、自分達が注文した寿司をスルーしていたのです。

 

しかし問題はこの後です。

 

間違えて取ってしまったのはいいんです。

人間そんな事もあるでしょう。

でもこの家族は、お店側には非がなく、自分達が悪いのがわかったくせに、

 

「ああ、そうなん。」

 

と全く謝罪する気配を見せませんでした。

 

「店員さんに謝れっ!!この ”ピー” 野郎!!」

 

がっちさん、落ち着いて下さい!生放送中です!

 

失礼しました。言い方を変えます。

 

「あなた方の脳みそを回転させてあげましょうか?」

 

非常に不快な思いをしました。

店員さんはよく我慢できますね~。

実に冷静な対応でした。

偉いぞ!

 

このような事件があり、余計に寿司がゆっくりと回転することへの疑念が強くなりました。

 

しかしこの事件のまさに直後、この問題を一気に解決してくれる素晴らしい情報がもたらされました。

 

その全人類待望の吉報は、僕のお気に入りブロガー「ほっしーさん」のブログに書かれていました。

 

「回転寿司っぽいのに回転しない寿司屋」に行って来た、というのです!

しかもそれだけではありません。

 

「注文した寿司を特急電車が運んでくれる」

というのです!

 

特急電車を寿司を運ぶためだけに一両貸し切って、すごいスピードで直接テーブルまで持って来てくれるらしいのです!

 

い、行きたい!僕もそのお店に。

 

チェーン店のようなので、近所にないか調べてみると、そこそこの場所に何軒かありました。

行ってきま~す!!

 

f:id:gatthi:20220416213014j:plain魚べい(うおべい) 茨木園田店

f:id:gatthi:20220416213103j:plain

早く早く特急見せてー!!

f:id:gatthi:20220416213302j:plain

店内に入ると、さっそく

 

ウィーンっ!!

 

という寿司屋では聞き慣れないモーター音が聞こえてきました。

速過ぎて肉眼でははっきりと捉えられませんでしたが、何かが走行していました。

ドキドキドキ。

f:id:gatthi:20220416213658j:plain

もう着席前から興奮を抑えきれません。

必死にはやる気持ちを抑え、冷静に寿司レーンを見ると、3段レーンになっていました。

とにかく注文だ!

 

するとしばらくしてから・・・

 

ウィーンっ!!

 

f:id:gatthi:20220416214222j:plain

来た来た来たーっっっ!!!

凄いスピードだ!!

f:id:gatthi:20220416214501j:plain

「がっち前~、がっち前~。怪しげなブログを読みたい方はこちらでお降りください」

僕らの寿司だけの為に、夢の超特急が到着しました。

特急電車を貸し切って寿司だけを運んでもらう。

こんな経験、アラブの石油王でもしたことないのでは!?

 

寿司を受け取り、ボタンを押すと、また凄いスピードで車庫へと戻っていきました。

 

感動に打ち震えながら食べていると、再びモーター音がしてきました。

f:id:gatthi:20220416215232j:plain

今度は通過だーっっ!!

このスピードなら途中で盗られることは絶対ないでしょう。

求めていた理想の世界が目の前に広がっていました。ありがとう魚べいさん!

 

どんどん食べるでー!特急を走らせる為に。

 

f:id:gatthi:20220416215546j:plain

2段目はレーシングカーだ!!

かっちょええ~!

 

そして一番下の段は・・・

f:id:gatthi:20220416220124j:plain

なんとスペースシャトルだ!!

NASA全面協力のもと、寿司を宇宙ステーションから運んできてくれました。

僕はこの瞬間に前澤友作氏を超えました。

f:id:gatthi:20220416220457j:plain

今の僕は宇宙をも意のままに動かしている。寿司のためだけに。

 

車庫の方を覗くと、寿司が積まれるのを待っているのが見えました。

f:id:gatthi:20220417205433j:plainそして職人さんが寿司を載せているのが見えたら、もうすぐ出発するという期待と緊張感が高まり、

f:id:gatthi:20220417205613j:plain来たーっっっ!!!

特急見たさに注文が止まりません。

f:id:gatthi:20220417205729j:plain

食後のデザートも特急で。夢のスイーツ超特急です。

 

楽しい!楽し過ぎる!!

 

年甲斐もなく興奮してしまいました。

はっと我に返り他のテーブルを見渡すと、大人しく食べている子供たちがいました。

 

これは本当に画期的なシステムです。

世の中全ての回転寿司がこれにならないでしょうか。

料理が届くたびに溢れ出るアドレナリン。この状態で食事をするというのは、体にもいいんじゃないかという気がします。

 

寿司の値段もなかなかリーズナブルでした。

そして寿司の味は、・・・・・

あれ!?寿司の味・・・・・!?

 

記憶にございません。

 

寿司特急に夢中になり過ぎた、がっち48歳の春。

 

今日の1曲:井上陽水「ロンドン急行」