がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

カレーなる高槻ジャズストリート

ようやく、各地のお祭りが徐々にではありますが復活してきました。

ここ大阪では昨年、遂に岸和田のだんじり祭りが復活。

コロナ禍を意識し、人が集まらないように、とシートで目隠しをした上での開催となったようです。

会社の同僚にだんじりの役員をしている人物がいるのですが、彼曰く、

 

「シートの周りに人だかりができていた。」

 

うん、それでこそ岸和田だ。いいよ~。

 

祭りには人だかりが付き物。その為、コロナ禍での開催には色々な意見があると思います。

そんな中、今年のゴールデンウィーク期間中に、大阪北部でのお祭りが3年振りに開催されました。

場所は高槻市

僕とは切っても切れない縁の深い場所です。

その高槻市の街全体がライブ会場になるという、音楽好きにはたまらないお祭りが今年、遂に復活しました!

 

高槻ジャズストリート2022

高槻市内の学校、ライブハウス、線路の高架下、広場、公園、バスの中など、

ありとあらゆる場所、約50カ所がライブ会場になるという、

どんだけ音出すねん!的なお祭りです。

この2日間、高槻市内のどこを歩いていてもどこからか音楽が聴こえてきます。

 

昨年、一昨年とコロナ禍のせいで中止になり3年振りの開催となった今年も、国内外のプロ・アマ問わずたくさんのアーティストが出演していました。

 

毎回かなりのビッグネームが出演していますが、全て無料で観れるというのもこのジャズストリートの素晴らしい所です。

アーティスト側も一切ギャラをもらわず、ただただ「演奏をしたい」「演奏を観てもらいたい」という純粋な気持ちで参加しているので、よりリラックスした良い演奏を楽しむことができます。

 

「全部タダ(無料)らしいで。」

 

という通行人の声がそこかしこで聞こえてくるのは大阪という土地柄、致し方ありません。

好きやな~、タダが。僕も好きですけど。

 

日によって出演アーティストが変わるので、2日共足を運ぶのが正解なのですが、演奏している所には人が集まってくるので正直、それはしんどいです。

 

高槻市出身のアーティストも毎回出演しています。

ウルフルズのギタリスト、ウルフルケイスケさんや、

出たっ!ROLLYさん!

彼らも高槻市出身です。

 

今回、僕のお目当てはこちらのアーティスト。

東原力哉さん。

80年代初頭のフュージョンブームの最中、ナニワエキスプレスのメンバーとして一世を風靡したスーパードラマー。

うーん、この写真。エロい顔してるな~。

その昔、東原さんと同じスタジオで練習していた時があるのですが、オーラが濃すぎて近寄ることすらできませんでした。

近年、ご病気をされていたようで心配していましたが、昨年から見事な復活を遂げられました。

「ジャズを演奏する時もロックのような音質で叩く」彼の超絶ドラム、楽しみです。

 

阪急京都線高槻市駅でパンフレットをもらい、会場へ向かいます。

道中、早くもいろんな方向から音楽が聴こえてきました。

天気も良く、いい音夢気分です。

 

駅から歩いて10分ぐらいでしょうか。会場の第一中学校に到着しました。

もう既にテーブル付きの席は満席になっていました。

しかしこれは想定済みです。

リュックから折り畳みイスを取り出し、ステージにより近い所へ陣取りました。

しかし・・・

そこもいっぱいの人であふれていました。さすが東原さん。

 

そして待望のライブが始まりました!

グラウンドに轟く超絶ドラムサウンド

かっちょええ~!

 

・・・あれ!?

 

この場所、他のメンバーの方はよく見えてるのですが、東原さんだけが見えません。

し、しまった!ポジションを見誤ったか・・・。

まあそのうち見えるかな。

うーん。絶妙に顔が見えない。

 

うーん・・・。

業を煮やしてズームイン!

 

か、顔が・・・。見えない。

 

そして見えないままライブ終了!

ありゃりゃ~。

 

その時、東原さんが立ち上がりました!

いかつっ!ガラ悪っ!!

濃ゆ~いオーラは健在のようです。

 

しかしこのバンド、音楽性が少し前衛的だったので、僕はあまり好きではありませんでした。ドラムは凄かったですが。

東原さんも演奏中はほとんど見えなかったので、不完全燃焼に終わりました。

 

さ、切り替えて次に行くぞ。

 

歩いてJR高槻駅の北側に向かいました。その道中も、いくつものライブ会場の横を通りましたが、どこも人でいっぱいでした。皆さん、3年間我慢してたんでしょうね。

観ている人々の表情は笑顔であふれていました。

 

コロナ禍に入った当時、ライブハウスがあたかも感染源であるかのように叩かれ、音楽関係者は非常に肩身の狭い思いをしてきました。

しかし今、ここにいる皆さんの笑顔を見ていると、音楽がいかに人々にとって大事なものであるかを痛感すると同時に、本当に生活に必要なものであるというのを実感しました。

この2日間は、何の気兼ねもなく思いっっ切り音楽に浸れる幸せな日です。

さあ、行くぞ!

 

お昼ご飯を食べに。

 

今日の気分はカレーだ!

高槻でカレーと言えば、ここだ!

ヴァスコ・ダ・ガマ

高槻というよりは「大阪カレー」の括りでも上位にランクする名店中の名店。

席が少ないこともあって行列が絶えません。この日も結構並びました。

このお店の常連さんのことを「ガマー」と呼ぶそうです。

 

「あの人、ガマーらしいよ。」

 

あ、あんまり呼ばれたくないな・・・。

常連にはならないでおこう。

 

牛ゴロゴロ肉のカレー 野菜トッピング

一口目は甘く、そして尻上がりに辛くなってゆく、これぞ「大阪カレー」の真髄です。

そして名前通りの、いや名前以上にゴロゴロしている牛肉。

凄いかたまりです。でもめちゃめちゃ柔らかい!

更にトッピングの野菜のクオリティがヤバい!トッピングの域を超えています。

そら並ぶわ。

やっぱりガマーになろうかな。今日の僕はMCガマー。

店内のBGMがまた渋くて、古い時代のリズム&ブルースがずっと流れていました。

このお店も高槻ジャズストリートの一翼を担っています。

レトルトがスーパーで売ってますよ。もちろんお店の味とは比べるべくもないですが、なかなかの再現度です。あなたもこれでガマーになれる!

 

ごちそうさまでした!

 

すっかり満足したMCガマー。帰る前にもう一つライブを観ることにしました。

会場は桃園小学校。

ここが高槻ジャズのメイン会場といってもいいでしょう。

ここは毎回「FM COCOLO」さんがプロデュースしており、ステージも会場も大きく、

高槻ジャズの目玉アーティストが数多く出演します。

僕が狙いを定めたのはこのアーティスト。

デヴィッド・マシューズさん

マンハッタン・ジャズ・クインテットのピアニスト、らしいです。

名前は聞いたことあるぞ、ぐらいの知識でファンでも何でもありませんが、何となく一番渋そうなので観に行くことにしました。

 

桃園小学校で最後を締めて帰路につく、というのがいつもの流れなので、ここでのライブは非常に重要なのです。

さすがメイン会場だけあって、凄い人の流れでした。

いつもは大嫌いな人ごみですが、音楽を聴けるとなると話は別です。

5月とは思えない暑さの中、桃園小学校に到着!

 

んん!???

 

入場制限中。

 

・・・う、嘘やろ??

屋外なのに・・・。

 

もう演奏は始まっていました。

睨んだ通り、めちゃめちゃ渋くてお洒落でカッコいい音楽が鳴り響いていました。

金網をじっと見つめながら生演奏を聴くという謎の初体験。

 

そして制限が解除されることなく、ライブが終了しました。

 

今年の僕のジャズストはこれで幕を閉じました。

 

不完全燃焼2連発でしたが、久しぶりに生音に包まれて、とても幸せな1日でした。

来年も来るぞー!

来年は出演したいな~。

でも僕のバンドはジャンル的にジャズストには向いてません。

実行委員会の皆さま、僕が出れるように来年からイベントの名前を変えて下さい!

 

「高槻メタルストリート」に。

 

変えるかっっ!

 

じゃあ新たにジャズバンドを組もうかな。

 

「MCガマー&THE 牛肉ゴロゴローズ」結成!

 

ださっっ!!

やめとけっっ!!

 

今日の1曲:Three Dog Night「喜びの世界」