がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

イブキヤマ ノボレ

暑くて暑くて、アイスクリームを食べ過ぎて、腹囲が6cmも拡大した今年の夏がようやく去って行きました。

代わってやって来たのが「食欲の秋」

もうこれ以上お腹が広がらないように気をつけないといけない「厳戒の秋」でもあります。

そして秋が深まると訪れる「紅葉の秋」

桜と並んで日本人が大好きな、お出かけの季節がやって来ました。

 

昨年の紅葉はことごとく旬を逃してしまいました。

その反省から今年はアグレッシブに紅葉前線に食らいつくことにしました。

さっそく10月の下旬に父を連れて奥飛騨へ向かったのですが、

まだちょっと早かったです。

 

今年もヤバいぞ。

 

出だしからいきなり外すという予想外の展開。

昨年の奥飛騨は10月下旬にピークを迎えていたようですが、今年は少し遅いようです。

毎年少しずつ変わる紅葉のピーク。

今年も「紅葉前線もぐら叩きゲーム」が幕を開けました。

 

すぐに次のもぐらを探しました。

すると何か所か「見頃」のマークを発見。

その中で選んだのは、やっぱり岐阜県。いや、滋賀県かも。

 

伊吹山

 

岐阜県滋賀県の県境に位置する、日本百名山のひとつ。

ここが見頃になっていました。

20代の頃、親友きんどんとバイクで登った伊吹山ドライブウェイ」

20年ぶりに行って来ました。

しかし何故わざわざ地元関西ではなく、岐阜の山を選ぶのかというと、

 

そこにモーニングがあるからです。

 

紅葉を口実に、魅惑の岐阜モーニングも行ってやろうという狡猾なプランです。

ただちに伊吹山付近のモーニング処を検索しました。

この時頼りになるのが、毎度おなじみ「勝手に岐阜県観光大使さん制作の、

 

その名も岐阜県モーニングMAP」

 

これは凄いですよ。

地図上にモーニング処の印がつけてあり、印をクリックするとそのお店の情報が表示され、さらにそこに貼ってある大使さんブログのURLをクリックすると、詳細にお店をレポートした記事が表示されるという、完全に僕のような変態に向けて作られたマップです。

1日中見ていても飽きません(変態だから)。

しかしここで問題が起きました。

伊吹山のある関ケ原付近には、印が付いていませんでした。

岐阜県とはいえ、この辺りはモーニング不毛の地なのかもしれません。

確かに別のサイトで調べても、あまり魅了的なお店が出て来ませんでした。

隣の大垣市に入ると、一気にモーニング大国の花が咲くのですが、伊吹山も混雑する前に行きたいので、大垣まで行く時間はありません。

 

本日のモーニングは中止となりました。

関係者の皆様には大変な心労をおかけしますが、ご了承下さい。

 

結局、滋賀県の多賀SAで、大阪で製造されたサンドウィッチを食べるという不思議なモーニングになりました。

 

関ケ原ICで名神高速を降り、久々の伊吹山ドライブウェイ」へ!

通行料3140円。

 

高っっ!!

 

でもUSJの半額以下だ、と言い聞かせて料金所を通過。

 

するとこの後、3140円が安く感じるほどの、絶景山岳ワインディングロードが待ち受けていました。

 

気持ちええ~っっ!!

途中、何度も滋賀県岐阜県を行ったり来たりします。

本当に県境にまたがっている山なんですね。

30分~40分ぐらいで、一番上の駐車場へ到着。

あれ!?珍しく車の屋根が開いてるじゃないか!

あまりの気持ち良さに、普段開けることのない屋根を途中で開けてしまったのです。

以前、親友ちーちゃんのリクエストで開けて以来のトランスフォーム。

 

見てくれ、ちーちゃん!遂に自分の意志で屋根を開けたぞ!

 

気分は石原裕次郎

この1歩は人類にとって大きな進歩である。

朝早くに来たので、狙い通り駐車場はまだガラガラでした。

うーん、めっちゃ紅葉してるんですけど、上から見ると景色が壮大すぎてよくわかりません。

駐車場内に「スカイテラス」という施設があり、中に売店や食事処があります。

ちなみにトイレはこの横にあるのですが、毎日トラックで水をここまで上げているそうです。ありがたいですね!

だから維持協力金は必ず払いましょう。

払わずにトイレを利用する人を見かけましたが、この後バチが当たって足をくじいている、はずです。

では、左に見える整備された登山道を登り、山頂を目指しましょう。

右の方には琵琶湖が見えてます。

真ん中の急峻な道を登ると15分ほどで山頂へ行けるのですが、琵琶湖側を回った方が滋賀県側の絶景が臨めます。

こちらからだと約40分で山頂へ行けます。

 

しばらく歩くと、さっそく琵琶湖と長浜市街の絶景が見えてきました。

カメラをズームすると、”神の島”と呼ばれる竹生島の勇姿が拝めます。

ありがたや~。琵琶湖はデカいな~。

整備されているとはいえ、大きな石がゴロゴロしているので、要注意です。

石で足の裏をマッサージしながら登り続けました。

空気が澄んでいて、気持ちがいいです。

次々と現れる絶景に、ちむどんどんが止まりません(もう次の朝ドラ始まってるぞー)。

 

山頂が見えて来ました。

むむっ!?

この後、穴からご機嫌な顔を出してしまいました。

僕はこの時、真夏のビーチのように開放的になっていたのです。

 

遂に見えた岐阜県側。濃尾平野の絶景。

今この瞬間にも、モーニングを食べている人が大勢いるに違いない。

カメラをズームしたら茶碗蒸しが写りそうです。

でも実際にズームしてみたら、茶わん蒸しではなく、雪をまとった神々しい山々が写り込んで来ました。

霊峰、御嶽山

神として崇められる、乗鞍岳

 

そして北アルプス穂高連峰。左の方に槍ヶ岳が見えます。

圧倒的なスケールを誇る3000m級の山々。やっぱり凄いです。

午前中にさっさと下山するつもりが、思わず長居してしまいました。

ありがとう、伊吹山

お腹が減ってきたから、さようなら。

と、下へ降りながらふと気づいたのですが・・・

今さらなんですけど、

 

上は全然紅葉してへんやん。

 

もうとっくに終わってるのか。そもそも紅葉する木がないのか。

まあ、いいや。お腹減った。

 

駐車場へ降りた時には、すっかりお昼をまわっていました。

スカイテラスで絶景を見ながらのお昼ご飯にしても良かったのですが、僕の胸の内には、まだまだ捨てきれない野望がくすぶっていました。

 

お昼ご飯は、大垣市でモーニングだ!

 

お昼ご飯にモーニング。

この奇妙な文言にもすっかり慣れてきました。

家のある大阪とは真逆の、大垣市へと向かいました。

大好きな、1日中モーニングをしているあの喫茶店へ。

到着。

はみんぐばーど

今年の夏、あるブロガーさんのご紹介で訪問し、大のお気に入りとなった喫茶店

伊吹山からの距離が思いのほか近いのを発見した時は歓喜しました。

入店。

今日も元気な声で店員さんが出迎えてくれました。

もうこれだけでも来て良かったと思えます。

そして各テーブルに鎮座しているこのお店の守り神、「はみんぐ太郎君(仮名)」も出迎えてくれました。

「こんにちは!僕、はみんぐ太郎(仮名)だよ。特技は『鼻から塩を出す』ことだよ。」

 

モーニングを食べる予定で訪れたのですが、山に登ってお腹がかなり減っていたので、ランチメニューを注文しました。

ランチの最高峰、「はみんぐランチ」注文!

はみんぐランチ

モーニングに負けずとも劣らない、魅力的な内容のランチ。

しれっと混ざり込む安定の茶碗蒸し!

銀杏の代わりに枝豆が入っているのが、銀杏嫌いの僕には嬉しいです。

プラス100円で珈琲が付いてきます。それでも900円。安い!そして美味しい!!

 

今日もBGMには心地よい60年代~70年代の洋楽がずっと流れていました。

壁に飾ってあるLPレコード、ほとんどが我が家にもあります。

オーナーさんと音楽の趣味が一致しているので、本当に居心地が良いです。

こんなお店が近所にあれば・・・と思わずにはいられません。

この後、オーナーさんとお話しする機会があったのですが、ここでビックリ。

お店の雰囲気、流れている音楽から、てっきり60代ぐらいのダンディーな男性がオーナーさんだと想像していたのですが、なんと若くて可愛らしい女性の方!

とても気さくで素敵な方で、そりゃこの人がオーナーさんだったらいいお店になるわ、と納得。

ごちそうさまでした!また必ず来ます!

オーナーさん、大阪へも遊びに来てくださいね!

 

今日のお出かけはいかにも「紅葉!」という感じではなかったのですが、伊吹山の中腹辺りは綺麗に色づいていましたし、何より天気が良くて、とても気持ちのいい非日常な時間が過ごせました。

これからまだまだ続く日本列島の紅葉前線。

次はどこへもぐらを叩きに行くか、とても楽しみです。

 

そういえばスーパーバローでは、こんなものが紅葉していましたよ。

こ、これは紅葉なのか!??

 

いちごミルクだぞ。

 

今日の1曲:The Beatles「Good Day Sunshine」