がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

モネの池の真実

最近何かと話題になっている、チャット・・・何でしたっけ?

gpt?合ってます?

なんかあれの話を聞いていると、「人間、やり過ぎたな」と思います。

段々と人の手に負えなくなってゆくIT技術。

進化し過ぎたネット社会。

普段はあんまり関わらないでおこう、というスタンスでいましたが、どうしても無視できない事態が発生しました。

 

我が愛する岐阜県のとある観光地が、ネット社会の弊害に巻き込まれている、というのです。

その弊害というのは、「画像の加工」です。

今や誰でも簡単に自分で撮った写真の加工等が出来るようになりましたが、その加工された画像のせいで、悪口を言われている場所があるらしいのです。

 

その場所とは、岐阜県関市

モーニング大国「美濃の国」にある、「刃物の町」です。

その関市の北西部、板取にある

「名もなき池」が問題の舞台。

 

ここは神社の横にひっそりと佇む小さな「池」なのですが、透明度の高い水に睡蓮が美しく咲き誇り、その下を鯉が優雅に泳ぎ回る様子が、まるでフランスの画家クロード・モネの代表作「睡蓮」のようだ、と口コミで評判が広がり、いつしかこの名前もない池が、

 

「モネの池」

 

と呼ばれるようになりました。

 

しかし問題はここから。

ネットで「モネの池」と検索すると、次々と現れる「加工されたモネの池の写真」

こんな色、自然界であるかいっ!と思わずにはいられない画像が出てくる出てくる。

冷静に考えれば、そんな景色あるわけないとすぐにわかるのですが、世の中には、そんな加工された画像を実際の写真だと信じてしまう人々が少なからず存在します。

 

そんな人々が「モネの池」に行きます。

 

⇒ なんか、ネットで見た写真と違う。

 

⇒ がっかりする。

 

⇒ あんな所には二度と行かない、とネットで悪口を書く。

 

という馬鹿馬鹿しい負のスパイラルが展開されているらしいのです。

 

ドアホーっっっ!!!

 

失礼しました。

 

一方で、加工せず、そのままの写真をネットで公開している方も多くいます。

その両方を見比べてみると、僕にはどう見ても、加工していない、そのままの写真の方が美しいとしか思えなかったのです。

でもそれもあくまで写真を見て、の話。

実際に現地で見なければ本当のところはわかりません。

 

モネの池は実際に見ればそんなにがっかりする所なのか?

加工した画像よりも劣る風景なのか?

 

もうこれは行って確かめるしかありません。

最近、「え!?また岐阜に行くの?」という反応になってきた妻に対する大きな大義名分にもなりそうです。

そして、フッフッフッ・・・ついでにモーニングにも行ってやろう。

野望は膨らむ一方でした。

 

僕が真実を検証してきます!

さあ行くぞ!モーニン・・・モネの池へ!

 

ところで今回の調査には、こだわりポイントがありました。

 

「何でもない普通の時に行く」

 

というものです。

 

自然を楽しむ景勝地には、必ず「見頃」というものがあります。

しかし遠方から訪れる観光客は地元の人とは違い、ばっちりと見頃を捉えるのが非常に難しいのです。

特に宿泊を伴う旅行の場合、天気に関係なく予定していた日に行くしかありません。

 

「モネの池」の見頃は、睡蓮と、周辺のアジサイが咲き誇る6~7月

今回、僕が訪れたのは5月

また、池に直射日光が当たらない方が青く綺麗に見えるらしいのですが、僕が到着したのは、お昼前の太陽がビシバシと池に降り注いでいる時間帯。

コンディション的には決して良くない環境です。

もし、その状態で見ても「綺麗だ」と感じるのであれば、モネの池の美しさは「本物」ということになります。

まあ要するに、

 

「油断してノーメイク」の状態を観察する。

 

という恐るべき作戦に打って出たのでした。

ごめんやで、モネちゃん。

 

早朝に大阪を出発し3時間。関へ着くなり久々の「美濃モーニング」を堪能してからモネの池へと向かいました。(このお店がとても良いお店でした。また別の機会にご紹介します!)

 

向かっている途中の道も走りやすく、道路沿いに流れる「板取川」は抜群の透明度。

あまりの美しさにモネの池への期待が自ずと高まります。

 

そして到着したのですが、いきなり「第2駐車場」という文字が目に飛び込んできた事に戸惑い、行き過ぎてしまいました。

すると今度はすぐに「第1駐車場」が現れたのですが、既に満車。

途方に暮れて行き過ぎると、右側に「有料駐車場」が見えましたがスルー。

うーん、どうしよう、と思いながら走行していると、奇跡が起こりました。

 

第4駐車場、発見。

(あ、あれ?第3は??)

しかも1台も停まっていません。

モネの池から少し離れているからでしょうか。

「有料駐車場には停めてたまるか」という諦めの悪さが功を奏しました。

名もなき駐車場(通称:がっちの駐車場)

僕の為にこんな広い駐車場を用意してくれてありがとう。

モネちゃんが僕を呼んでいる。

と勘違い全開のままモネの池へ向けて歩き出しました。

のどかな田舎道を歩くのは本当に気持ちがいいです。

やはり自分は都会で生きるのに向いてないな、と改めて感じました。

 

近くに来ると急に人影が増えてきます。

と言っても、人ごみという程ではなく、丁度いい感じ。それが岐阜県の良い点です。

まずは池の隣にある「根道神社」へ参拝。

というか本来はこちらが主役のはずですが、誰も奥へ行こうとしません。

何故か?それは・・・

階段があるから。

いや登りましょうよ、それぐらい。

モネちゃんの美しい姿が見れますように。

いざ、モネの池へ降り立つ!

こんにちは、モネちゃん!

 

モネ「あらやだ!私今日、すっぴんよ!」

いや、しかしモネちゃん・・・

綺麗や!綺麗やであんた!!

コンデションが良くない日でこの美しさ。

ベストコンディションであればどれほど美しいのでしょうか!?

側を流れる板取川そのままの驚くべき透明度。

何故こんな美しいものを加工なんてするの??

 

ドアホーっっっ!!!シーズン2

 

これほどまでに鯉さんたちが気持ち良さそうに泳いでいるのを、僕は未だかつて見たことがありません。

かなりの炎天下でしたが、僕は金縛りにあったように動けなくなりました。

いつまでも観ていられます。

「そろそろ日陰に行かな危ないで」と黒井鯉造氏が水中から教えてくれたので、後ろ髪を思いっ切り引かれながら池を後にしました。

 

日陰を求めて避難したのは、池の前にある花屋さん「板取フラワーパーク」

たくさんのお花が売られています。

ここも綺麗だなあ。

 

ハードロック好きには気になる名前。

しかし僕にはもっと気になるものが・・・。

 

何じゃこりゃー!?

初期「TOSHI」さんを思わせるツンツン立ちの髪の毛(草の毛?)。

スキンヘッドの状態で売られていました。

水をあげていくと、どんどん草の毛が伸びていくそうです。

ほほう。

 

買いました。

底に敷いてある綿がヒゲのように見えます。

これから大事に育てていきます。

TOSHIさんのように真っすぐに毛が伸びていくように、という願いを込めて、

「藻根池トシ」命名しました。

 

この後、もう一度池を眺めて調査が終了しました。

また来たいな~。

 

ではこれより長良川沿いの素敵なカフェで、調査結果を報告いたします!

 

関観光ホテル

この中に最近オープンした素敵すぎるカフェがある、という情報を、

DIYの魔術師」ぶーの助さんが教えてくださいました。

ありがとうございます!

kawara cafe 「slow green」

なんて気持ちのいい空間だー!

 

長良川ビューのテラス席が最高です。

では、調査報告を。

 

モネの池は本当に美しい所だったのか?

実際に見ればがっかりするという噂は本当なのか?

 

⇒ コンディションが良くない時期だったにもかかわらず、息をのむ美しさでした。

画像を加工する必要など全くありません。

がっかりするどころか、遠路はるばる来てよかったと、心から思える場所でした。

自然本来の美しさを愛する人には、この風景を加工することがどれほど愚かなのかを、実際に見ればわかっていただけるかと思います。

この周辺には他にも素晴らしい景勝地が多くあるので、驚異の美濃モーニングや、極上の川魚をいただけるランチ、温泉などと合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

 

いや、それでも自分は加工した画像の方が好きだ、ああいう色彩の風景が見たいんだ、という人は一体どうすればいいのか?

 

⇒ そういう方は、

 

映画「アバター」をご覧ください。

 

あなたの好きな色彩が満載です。

 

今日の1曲:Billy Joel「素顔のままで」