岐阜県。
日本国の中心に位置する、美しい自然に恵まれた桃源郷。
巨大な河川が縦横無尽に流れ、「清流の国」とも呼ばれるこの地域は「食」にも恵まれ、多くの日本国民を虜にしています。
特に大阪府の特定の地域においては、都道府県魅力度ランキングにおいてぶっちぎりの第一位の座を長年にわたりキープしています(特定の人物じゃないのか?)。
その岐阜県の食文化を語る上で欠かせない「モーニング」という文化。
全国的には愛知県のイメージが強いモーニングですが、独自に発展を遂げ、強力に地域に根付いているのは紛れもなく岐阜県の方。
特に岐阜県南部「美濃地方」は喫茶店の数が多いのはもちろんのこと、他の飲食店においてもモーニングを提供し、個性の強さ、値段の安さ、食事内容、どれをとっても他県の追随を許さない日本一の「モーニング王国」なのです。
その岐阜県で最も権威があるとされている団体が、
岐阜モーニング協会。
会長、会長秘書、関西支部エリアマネージャーという3名の精鋭で構成され、日々ブログでモーニングの魅力を発信し、モーニング文化の布教に努めています。
そして何を隠そう、その関西エリアマネージャーというのが、私、がっちなのです!(はいはい)
今年の6月に協会初のビッグイベントとして行われた「モーニングサミット」が再び開催されることになり、出席するべく岐阜県へと向かいました。
今回の集合場所は、
JR岐阜羽島駅!
出たあっ!変態モーニングの聖地、羽島!(一応褒めてます)
第二回目のサミットは、羽島からのスタートです。
さあ行け、がっちよ!栄光の朝へ!
新幹線が停まる大きな駅の真ん前なのに、24時間最大料金500円という駐車場。
安っ!梅田なら1時間も停めれません。
前日から遠足前の子供のようにテンションが上がってしまい、かなり早く着いてしまったので、新幹線の待合室で会長一行の到着を待ちました。
そして9時、無事に村井会長&小市会長秘書と合流!
この9時という集合時間に会長の凄みを感じました。岐阜の喫茶店は7時~8時ぐらいに開店するお店が多いのですが、開店同時にドッとなだれ込まず、1巡目がはけた9時過ぎに悠々と入店するという、計算され尽くした見事な動きです。
それでは村井会長の白馬に乗り込み、出発!
第二回 岐阜モーニングサミット開幕です!
1軒目到着!
近っっ!!
出発して2~3分で着きました。
さすが棒を投げればモーニングに刺さると言われる羽島です。
長良畔
何のお店!??
一応、喫茶とは書いてますが、昭和のドライブインのような看板です。
建物を見ると、
ますますわからん!
2階部分が顔のように見えるのはわかりますが、何のお店かは全くわかりません。
ところが中へ入ると、
いぶし銀の純喫茶。
時代が昭和から平成になり、今は令和になっていることに気づいていないような店内。
左に写っているのは会長秘書の小市さん。会長のブログではガンガンに素顔が公開されている小市さんですが、一応僕のブログでは隠しておきましょう。飛騨随一のお洒落番長です。
こちらのお店、入口付近に気になる事が書かれていました。
「モーニングは小倉トーストとドーナツですが、ドーナツの方は先に申し出ください」
何だかドーナツにプレミアム感を感じた協会一行。
全員ドーナツを申し出ました。
そして、
おはようございます。こちら羽島の変態喫茶店です。
もちろんドリンク代のみです。ホット珈琲430円です。エグっ!
その日の気分を左右する、ゆで卵のむきやすさ。
非常にむきやすかったです。よし、今日は良い1日だ!
サラダに果物が入ってるのは苦手なので、今日も分けていただきました。
世界一油の染みたクルトンが入っていました。
そしてこのモーニングの主役は彼でしょう。
砂糖のまぶし加減がちょうどいいドーナツ。こりゃ美味い!
岐阜までの運転疲れを吹き飛ばす最高のスタートでした。
この正体不明の寒天、協会全員で検証しましたが、最後まで正体がわかりませんでした。
恐らくほとんどが地元の常連なのであろう人たちで賑わっていた、いぶし銀喫茶。
1軒目から早くも岐阜色全開の名店です。
ごちそうさまでした!
はい、次!
ここから西へと向かいます。羽島大橋を渡り、安八町へ。
岐阜が世界に誇るタオル屋さん「エアーかおる」を擁する安八町。
そして、
木の間から覗く謎の巨大建造物。
その正体は三洋電機が造った「ソーラーアーク」という大きすぎるソーラーパネルです。
新幹線から見ていた人も多いのではないのでしょうか。とにかくデカいです。
いつも名神高速からこれが見えると岐阜へ来たことを実感するランドマーク的存在ですが、もうすぐ解体されるそうです。寂しいなあ・・・。
そしてこのソーラーアークが見える位置にあるのが本日2軒目。
ストーン
ま、また渋いなあ!
1階も「ストーン」なら2階も「ストーン」。
もうこの名前以外は付けたくなかったのでしょう。オーナーさんのストーン愛を強く感じます。
突入!
旧いながらも、とても清潔感のある店内。こちらもジモッティー100%の濃度でした。
たまりませんなあ。この雰囲気。
奥には広大な完全個室空間「レインボールーム」を完備。
さて、注文。全員Aセットだあっ!
「入」という文字のクセが強い。
可愛い💛
もちろんドリンク代のみです。
ここでの主役は焼きそばパン、ではなくあくまでも「焼きそば入りドッグパン」。
焼きそばが中国の子供のように、ぴったりとすき間に収まっています。
シンプルでいいですね。
そして岐阜で朝食を摂るからには外せない茶碗蒸し。
何とデザートには高級果物メロン。ありがたや~。
デザートはもう一つあります。
これ、珈琲じゃないですよ。珈琲ゼリーです。
小市秘書がウインナーコーヒーと間違えてました(笑)。
こっちがウインナーコーヒーです。
2軒目も素晴らしいモーニングサービスでした!
ごちそうさまでした!
さあ、もう1軒!
更に西へと向かいます。
ラスト3軒目は、大垣市!名だたる名店が名を連ねる聖地の一つです。
ここでは個性爆発のモーニングが一行を待ち受けていました。
フローラ
「ラ」が異様に力強い手書きの看板。
声をかけるとブチギレ出す危険なオウムさんがお出迎え。
とても明るい席でいただく本日最後のモーニングは、
メニュー一番下、日曜日のみのモーニングサービス。
「ちらし寿司」です。
ええっ!??と驚くことはありません。僕たちは岐阜モーニング協会の人間です。
しかし県外から来た人(お前もや)がこのメニューを見たらどう思うのでしょうか。
当然のように全員Cを注文。
違和感!
人生において、ちらし寿司の横にコーヒーが佇む姿なんてなかなか見れません。
しかし驚いたのがこのちらし寿司のクオリティ。
美味いっっ!!
あれ?ちらし寿司ってこんなに美味しかったっけ?と思わせるほど美味しいです。
でもそれだけではなく、
クラムチャウダーも、
小鉢の焼きそばもとても美味しく、更には
珈琲は京都の名店「小川珈琲」の豆を使用。
一品一品のクオリティにこだわった、超一級品のモーニングでした。
しかもまたまたドリンク代のみです。安過ぎるやろ。
ごちそうさまでした!
関西人の僕にはわかりませんでしたが、東海テレビの「スイッチ!」という番組でチャンカワイ賞を受賞したそうです。
大阪でいえば、タージンが賞をくれるようなものなのかな?
それも十分にうなずける、ラストを飾るに相応しい素晴らしいお店でした。
入口のオウムさんが優しかったらもっといいお店になるのに。
これにて、第二回岐阜モーニングサミット閉幕です!
今回は羽島 → 安八 → 大垣という夢の「西濃三都物語」でしたが、どれもが名店で西濃地区の懐の深さを改めて感じました。
しかし我が協会の活動はまだまだ終わりません。
次回は岐阜市北側にあるという「モーニング街道」を攻略するそうです。
楽しみだなあ。
今回も大成功のうちに終わったモーニングサミット。
この数日後、村井会長のブログで驚愕の辞令が発表されました。
「がっちさん、関西支部エリアマネージャーから、
関西支部ゼネラルマネージャーに昇進です!!」
つ、遂にGMにまで登り詰めたぞ!
どうでもええわ、などとは言わないでください。
僕は本気で嬉しいのです。
今日の1曲:The Beatles「Good Morning Good Morning」