がっちの航海日誌

大阪発、グルメや旅行のことなど勝手気ままに綴ります

真冬の飛騨は恐ろしくも美しい

いきなりの体調不良から始まった波乱の2025年。

しかし1月にはどうしても外せないイベントの予定が入っていました。

毎年恒例、「冬の奥飛騨旅行」です。

ところが体調はなかなか良くなりませんでした。

飛騨への出発日が近づいて来てもそれは変らず、旅行のキャンセルが頭の中をちらつき始めた頃、更に追い打ちをかける非常事態が起こりました。

 

「最強寒波襲来!」

 

何ぃぃぃーっ!!

それに合わせ、名神高速道路の京都~愛知間が通行止めになりました。

当然、北陸道も通行止め。そうなるともう大阪からは行けません。

何より大雪警報が出ているなかで旅行に行くなんて言語道断。

もうダメだ・・・。キャンセルしかない。

何なんだ今年は・・・。

大阪では今年は万博が開催される年。官民挙げて無理やり盛り上げようとしていますが、そんなもんどうでもええわ。

僕にとっては万博よりも飛騨、たこ焼きよりも鉄板焼き豆腐の方が好きなんだ。

絶望に打ちひしがれ、もう2025年は終わった、と諦めかけた時、奇跡は起こりました。

 

出発当日、寒波のピークは過ぎ去り、高速道路の通行止めは解除!

そしてそれに合わせるかのように、

僕の体調不良も解除!!

(な、何という都合のいい体だ)

 

フッフッフッ・・・・。

 

出発だあっっ!今年は大阪・関西万博の年ですよ皆さん!楽しみですね!(お、お前は一体・・・!?)

 

というわけで、この日の為に買い替えた新しい相棒ジムニーシエラ「ジャングラー号」に乗り、颯爽と飛騨へ進路を取りました。

 

しかしピークは過ぎたとはいえ、岐阜へ近づくにつれ、だんだんと雪が強まってきました。

途中、高速道路のSAに立ち寄ると、駐車スペースの枠線が雪で全く見えなくなっていました。

どこに停めればいいのかわからなかったので、適当に停めました。

そしてトイレへ行き、戻って来ると、

僕の車だけ変な方向を向いていました。

うわっ!カッコ悪っ!

やっぱりまだ体調悪いのかな?(関係ない)

これだから大阪ナンバーは・・・と言われる前に急いで出発しました。

その後は路面に雪は積もっているものの、それ以上に降ることはなく、快適に走行出来ました。

悪路では無敵のジャングラー号、本領発揮です。

 

途中、高速道路を降り、道の駅でランチ休憩(まだ10時前)。

独特な席のある、とても素敵なカフェでした。

この時は青空が広がっていましたが、雪はかなり積もっていたので、人はまばら。

窓からは雪景色。

普段雪の降らない地域から来る僕のような人間は綺麗だなあと感じますが、住んでいる人々はもううんざりなんでしょうね。

お母さんが作ってくれたような、素朴だけど間違いのない美味しい定食をいただきました。ごちそうさまでした!

この道の駅では「熊肉」を売っていました。

飛騨に来たって感じがしますね~。でもこのイラスト・・・熊なのか!?

 

この後、再び高速道路に乗り、一気に高山へ。

高山では、行きたかったカフェに一直線に向かいました。

高山の市街地もかなり雪が積もっており、地元の人々が雪かきに追われていました。

大変そうやなあ・・・。

観光客は気楽なもんです。

問題はカフェの場所。櫻山八幡宮の東側にある「北山遊歩道」という、車1台通るのがやっとの細い道で、登り坂がひたすら続きます。

この日はもうどこが道なのかわからない状態になっていました。

前の車であれば怖くて引き返していたでしょう。

そこはさすがのジャングラー号。「俺が通った所が道だ」と言わんばかりにグイグイと登って行きました。

しかし今、前から車が来たらゲームオーバーです。来るなよーっ!

 

前から車が来ました。(おい)

 

どうしたらよいのかわからず、しばらく膠着状態が続きました。

前から来た車も完全にフリーズしています。

ここで僕は思いました。

仮面ライダーアマゾン」であれば、自分を犠牲にしたに違いない、と。

 

決死の鬼バック開始!!(ひえ~)

 

「大阪の会社員、北山遊歩道から転落」という岐阜新聞の記事が頭をよぎりましたが、ここでもジャングラー号が驚異のポテンシャルを発揮しました。

大きな窓による視界の良さ、四角いボディの見切りの良さが功を奏し、見事に鬼バック成功。何とかすれ違うことが出来ました。

そして更に登り続け、無事に到着!

やったー!他に誰も来てないぞー!(そらそやろ)

カフェ櫟(いちい)

丘の上に佇む、素敵過ぎるカフェ。いつもの情報源で目にしてから、どうしても一度来てみたいと思っていました。

しかしわざわざこんな雪深い日に来なくても、という意見が多数を占めることでしょう。

お店の入り口付近からは高山の町が一望出来ます。この町は本当に美しいです。

もしも雪見だいふくの上で珈琲を飲んでみたい」、というマニアックな夢をお持ちの方がおられましたら、

ちょうどいい席がありますよ(座れるかあっ!)。

僕たちは暖かい店内へ。

雪景色を眺められる角の席もいいですが、

奥の席もゆったり出来ていいですね。

ギターやピアノが置いてあるので、ライブとかもやってるのかな?

木製のメニュー表。味があるな~。

タッチパネル注文が全盛の中、ホッとしますね。

ホットチャイとケーキセットを注文。

ここのケーキは大人気で、普段は売り切れていることが多いようですが、今日は雪が来訪者を阻んでいたので、選びたい放題でした。

まずはホットチャイ

刺さっている棒。ただのかき混ぜ棒ではありません。

これは混ぜるとチャイにシナモンの香りが広がるという魔法の棒です。

お洒落やな~!チャイがタバコを吸っているように見えなくもないです。

デザートは飛騨りんごのタルトタタン

いつも売り切れているのがうなずける、至高の逸品でした。

ごちそうさまでした!

命がけのカフェ体験でしたが、とても温かみのある素敵な空間でした。

今度は雪のない時に、下から歩いて来てみたいな。

 

ここからは奥飛騨温泉郷へ一直線。

常宿・槍見館も雪に覆われていました。

今年も極上の雪見露天風呂を楽しむことが出来ました。

そして翌朝、

部屋からは雪をまとった神々しい槍ヶ岳の勇姿が。

丘の上のカフェへ行くにも命がけなのに、あんな所へ行くには空を飛べないと無理だな、としみじみ思いました。

どこに何があったのかわからないぐらいの風景です。

氷柱も殺傷能力が高そうです。恐ろし~!落ちるなよー!

朝も雪見風呂を堪能しましたが、露天風呂へ降りて行く岩がアイスバーンになっており、つるっと滑ってしまいました。手すりを掴んで事なきを得ましたが、一歩間違えば大惨事でした。

やはり雪国にはそこら中に危険が潜んでいます。

 

毎朝恒例の餅つき大会ではお餅が飛び散る程のフルスイングでオーディエンスをドン引きさせ、真冬の飛騨旅行は幕を閉じました。

たまたま最強寒波が過ぎ去り、なんとか訪れることが出来ましたが、1日予定がずれていれば来ることは不可能だったでしょう。

 

美しいものには、それと同等の恐ろしさが潜んでいる。

 

雪国の大変さを実感した旅行になりました。

そして大阪へ帰った直後、

長い長い体調不良のトンネルへと突入していきました。

飛騨に居る時だけ絶好調でした。

やはり都合のいい体だ・・・。

 

今日の1曲:Iron Maiden「Run To The Hills」