がっちの航海日誌

大阪発、グルメや旅行のことなど勝手気ままに綴ります

飛騨牛乳のコンクラーベ

飛騨牛乳

飛騨の人々に家族のように愛され、親しまれてきた牛乳が先日、組合が解散し姿を消してしまった事は当ブログでもお伝えしました。

飛騨牛乳を愛してやまなかったのは飛騨の人々だけではなく、僕のような観光客の中にも熱烈な支持者が存在していました。

常宿・槍見館における朝風呂の後の儀式。

飛騨牛乳をクイッと1杯ひっかけて火照った体を一気に潤し、そのままトイレへ直行するという一連の流れは、奥飛騨旅行の輝かしい1ページとして、僕の記憶の中でまばゆいばかりの光を放っていました。

 

そして先日、飛騨牛乳が姿を消してから初めての奥飛騨旅行へと向かいました。

その頃世間では、新しいローマ教皇を決めるコンクラーベの話題で持ち切りになっていましたが、僕の興味は飛騨牛乳の後継者としてどこの牛乳が入っているのか?

という1点に集中していました。

 

飛騨高山に到着し、まず向かったのは、

飛騨高山レトロミュージアム

飛騨高山のシンボル「中橋」のすぐ側に佇む昭和レトロの博物館。

そしてこちらの館長こそ、岐阜モーニング協会の村井会長。

飛騨牛乳を愛する同志でもある会長から、出発前に気になるLINEが届いていたのです。

 

「見せたいエリアがあります。」

 

見せたいエリア?何だろう??

するとミュージアム内に入った僕の目の前に、息をのむ衝撃の光景が広がりました。

こ、これは!?

解散した飛騨酪農農業協同組合が手がけた、珠玉の乳製品の数々。

しかもこれは全て飲んだ後の容器ではなく、中身が入る前の新品の空容器。

組合から提供されたとても貴重な標本です。

人々に長年愛されたひらがなの「ひ」のようなシンボルマークが涙を誘います。

更に涙を誘ったのが、村井会長による飛騨牛乳への感謝のメッセージ。

世界の博物館史上、これほどまでに私的な感情の入った展示が存在したでしょうか。

しかしこれほど魂が込められた展示も見たことがありません。

実際に組合にかけられていた歴史を感じさせる看板も展示。

 

これは世界最高レベルの展示だ!

 

しかし会長いわく、このエリアで立ち止まるお客さんはほとんどいないそうです(笑)。

僕のような変態のみが立ち止まる極めて特異な展示エリア。

これからもずっと大切に展示されることを切に願いました。

さあ、槍見館における飛騨牛乳の後継者は一体どうなったのか!?

期待と不安を抱きながら、奥飛騨へと向かいました。

 

美しい新緑に包まれた槍見館。

この季節、朝風呂の後の1杯は外すことが出来ません。

飛騨牛乳コンクラーベは一体どういう結果になったのか?

その事だけを考えながらチェックイン!

 

ない!!

牛乳自体が・・・ない。

槍見館のスタッフさんによると、飛騨牛乳の後継者はまだ見つかっていないそうです。

明日の朝風呂の後、一体どうやって過ごせば・・・。

 

翌朝、追い詰められた僕は朝風呂の後、苦し紛れにある物を飲みました。

村井会長からある飲み物をいただいていたのです。

飛騨高山サイダー

牛乳の代わりにはならないと思いながらも、グイッと1杯。

 

美味っっっ!!

 

キリッとしたのど越しの後、シュワーっと全身に染みわたる爽やかな味わい。

一気に目が覚めました。

 

・・・これからこれでいいかな。

飛騨牛乳コンクラーベ、意外な形で決着。

 

とはいえやっぱり・・・

 

帰ってきて~!(朝の便通の為にも)

 

今日の1曲:The Kinks「Milk Cow Blues」