よく「隠れ家風レストラン」とか「隠れ家風カフェ」という言葉を目にします。
住宅街や、雑居ビルの分かりにくい場所に突然お洒落なカフェがあったり、個室になっているという意味での隠れ家的な雰囲気を売りにしているお店など様々ですが、今回ご紹介する大阪府箕面市の「カフェ・マタン」さんは、次元が違います。
「ほんまに隠れているカフェ」なんです。
まさかこんな所にお洒落カフェがあるなんて、誰も思いません。初めて行く人は謎解きゲームに参加するつもりで行きましょう。
このたどり着くまでのハードルの高さ故に、「幻のマタン」と呼ばれています。
そう言われて誇り高き考古学者ガッチー・ジョーンズが黙っているわけがありません。レコード発掘調査の相棒、Mr.ノブサップと共にモーニング探検に出かけました。
お店のある箕面市・船場東は繊維問屋が立ち並んでいる商業の街で、休日の朝は人気もなく、とても静かです。その中の新御堂筋に面した場所に、問題のビルはありました。
ウォールマンビル。
全然お店が入っているようには見えない。完全に倉庫が入っているビルじゃないか。本当にこのビルなのか?探検隊に疑心暗鬼の心が芽生えます。とりあえず近づいてみると・・・
確かにカフェ・マタンの名前が刻まれた石碑(看板)が!
では、ビルの中へ。
あ、あれっ!?台車が並んでますが・・・。???やっぱり倉庫?
そして右の方へ視線を移動させると、
100%業務用のエレベーターが!の横に再び石碑(看板)が。
どうやらもう疑いの余地はなさそうです。しかし問題はこのエレベーター。
動くのか?かなりレトロなエレベーターです。
開きました。凄い音と共に。この音が恐怖をあおります。乗っても大丈夫なんだろうか?しかしもう引き返せません。乗ります!
ボタンの押し応えが半端ないです。轟音と共に閉まっていく扉。これは地獄への扉なのか、はたまた天国への入り口なのか?おっさん2人が恐怖に震えます。
3階で扉が開き、遂にお店が近いことを示す大きな石碑(看板)が!
しかし周りを見渡してもお店の姿はありません。倉庫へ迷い込んだような雰囲気です。
緊張で手元が震えたのか、写真がブレブレです。落ち着け!
勇気を振り絞って、更に奥へ。
ますます手元がブレます。
すると次の瞬間!
突然カフェが出現!やった~!到着!
広々としていて、明るい、居心地抜群のカフェです。席と席の間もかなり空いており、3密とは無縁の世界です。これは安心です。
モーニングセットは4種類あり、僕らはDセットを注文。ドリンクを日替わりコーヒーにすれば、おかわり自由になります。これは嬉しい!
他にこれはいいな、と思ったのが、注文する時の呼び鈴。ボタンを押すと電子音が鳴り響いて、というのが普通ですが、こちらのは違います。本物の鈴が置いてあり、振って鳴らします。これが風鈴のような涼しげで綺麗な音色!今回は周りに他のお客さんがいなかったので、お行儀悪く写真を撮らせていただきました。
これはいい!素敵な演出です。ただ、もとの場所に鈴を戻す時に再び音が鳴ってしまい、店員さんが慌ててやって来ました。すいません。
では、いただきます!
このコーンスープめちゃめちゃ美味しいです!
このお店、本当にゆっくりとくつろげます。休日の朝をこういう場所で過ごすと、すごくいい気分ですね~。しかし僕には量が足りません。コーヒーのおかわりもしたいし、もっと鈴も鳴らしたいので、デザートを追加注文です。
左からコーヒーパフェ様、右がクリームブリュレ様でございます。
デザートもハイレベル!満足しました。ごちそうさまでした!
ランチのバターチキンカレーも名物だそうです。また来ようっと。
車で来店する時、お店の駐車場が少しだけあるそうですが場所がわからず今回は近くのコインパーキングに停めました。この駐車券を会計の時に示すとまた素敵な演出があります。その車に乗っている人数分のドリップコーヒーを頂けるのです。
粋ですね!ありがとうございました。
この後、Mr.ノブサップといえば・・・の中古レコード発掘調査へと豊中へ移動しました。こないだ神戸に行ったばっかりですけどね(バック・トゥ・ザ・レコード参照)。2人共、奥方の監視がないと思ってやりたい放題です。どこかにその罪の意識を感じてか、この日は少しだけ購入して帰りましたとさ。めでたしめでたし。
何がめでたいねん!(by休日の妻たち)
今日の1曲:Bob Dylan 「コーヒーもう一杯」