少し前から突然始まりました、「関・三部作」(知らん知らん)。
遂に今回で完結です(知らんて)。
岐阜県関市。
このまばゆいばかりに魅力を放つ土地に降り立ち、まず訪れた「喫茶ひろみ」。
お店のお母さんのお人柄と美味しいみたらし団子に心奪われ、今年No.1のモーニングとなりました。
それから調査に向かった「モネの池」。
実際のあまりの美しさに感動し、熱中症寸前まで立ち尽くしていました。
もうこれだけでも十分満足したのですが、ある生理現象が僕を襲いました。
お、お腹が・・・・・減った。
というわけで、ランチへ。
モネの池から更に北上します。
清流・板取川に沿って道が続いているからか、「川魚料理」のお店が多く見受けられます。
僕もその川魚料理を食べに、ある1軒のお店へと向かいました。
お店の側には美しい板取川の流れ。
川沿いにある駐車場。渋い黄色のジムニーがシンボルマーク。
そして・・・
完全にフォントのサイズを間違えた看板が目印の、
味女(あじめ)
鮎や鰻を初めとする新鮮な川魚料理が自慢のお店。
店名の由来はわかりませんが、創業者が味のある女性だったのでしょうか。
ここも大使さんのブログを観ていて一度来たかったお店です。
暖簾が左右に2つありますが、左はカウンター席、右に入るとテーブル席があります。
僕たちはテーブル席へ通されました。
めちゃめちゃ落ち着ける和のお部屋でした。
ただ、写真の上部にもちらりと写っていますが、幕末の雰囲気漂うご先祖様の写真が飾ってあり、嫌でも目に入って来ます。
実家か。
メニューを見ましょう。
悩ましい・・・。
妻はあゆ雑炊を。
僕は欲張って味女定食にしました。
贅沢過ぎる気もしますが、「朝食代が安くついたから」と心の中で何度も言い訳をして、心を落ち着かせました。
見るからに新鮮そうなお造り。大葉まで新緑の季節を迎えているように見えます。
天ぷらがまたサックサクのプリップリでとても美味しいです。
そしてメインは、
あまご塩焼き
「ああ、尻尾に貼ったレモンが気持ちええわ~。食べるのちょっと待ってくれへん?」
・・・お腹が減っているのでいただきます。
あまご男爵、最後の思い出に全身をレモンで浸してあげました。
「うん、もうこれで思い残す事はないわ。」
美味いっ!!
頭から尻尾まで、美味しくいただきました。
さすが清流中の清流、板取川!魚が美味い。
ごちそうさまでした。
大満足で外へ出たのですが、魚料理を食べると珈琲が飲みたくなります。
ここで先程の駐車場の写真を思い出してみて下さい。
ジムニーの横にある、工事現場の事務所のようなプレハブ小屋。
あそこがなんと、カフェなんです。
よく見ると、
お店の名前が書いてあります。
中へ入ってみます。
NIWA
あ、あれ!?・・・誰もいない。
レジに置いてあるカードに何やら書いてあります。
「ご用の方は味女までお声掛けください。」
同じ経営者??
再び「味女」へ。
すると、
「にわちゃ~ん」と奥へ声をかけ、若い女性の方が出て来ました。
なるほど、娘さんがやっているお店なのかな。
「どうぞー」と素敵な笑顔でお店へ案内してくれました。
中は外観からは想像出来ないお洒落空間でした。とても明るく、気持ちいいです。
珈琲とチーズケーキを注文しました。
おおっ!なんか知らんが凄いの出て来たぞ!
泡コーヒー
泡が珈琲の香りを逃がさず閉じ込めてくれるので、ずっと良い香りに満たされながら飲むことが出来ます。
衝撃の新体験。美味しいなあ。
チーズケーキ
ケーキ上に鎮座する「ホイップの妖精」がつぶらな瞳でこちらを見ています。
「にわちゃん自慢のチーズケーキ、美味しいよ!食べて食べて。」
「食べて食べて~。」
食べにくいわっっ!
しかし男にも女にもやらねばならない時があるのだ。
御免!
ズバッ!
めちゃめちゃ美味いやんけこのチーズケーキ!
絶妙なしっとり感、甘さもちょうどいい。凄絶な最期を遂げたホイップの妖精も良い仕事をしてくれてます。
あまご男爵からの珈琲&チーズケーキ。完璧なフルコースでした。
ごちそうさまでした!
次々と訪れる至福の時にすっかり気を良くしたがっち夫婦は、更なる景勝地を求めて出発しました。
大阪からの日帰りプランとしては、そろそろ帰路についた方がいい時間でしたが、更に北上を始めたのです。
この時僕の頭の中に、高額な高速代がちらついていたのは言うまでもありません。
高速代の元を取るまでは帰らない。
関西人特有のいやらしい執念が車から立ちのぼっていました。
まず向かったのは、「岐阜のグランドキャニオン」の異名を取る、
「川浦渓谷(かおれけいこく)」
誰もいない駐車場。
ほんまに景勝地なのか!?
しかし遊歩道に近づくにつれ、下の方から水の音がしてきました。
恐る恐る柵から下を覗くと、息をのむ光景が目の前に広がりました。
うお~!何か凄いぞ!
僕の写真では凄さが伝わりませんが、凄い迫力です。
下に吸い込まれていきそうな恐怖すら感じます。
切り立った岩壁の間を流れる清流。
「スターウォーズ episodeⅣ」のクライマックスシーンを思い出しました。
それにしても・・・
凄い景色な上に・・・
水が綺麗だなあ・・・。
大阪の淀川もこれぐらい綺麗だったらいいのになあ。
早く下の方へ行って間近であの水を見てみたい!
そしてこの切り立った岩壁を下から見上げてみたい!
行くぞ!!
むむっ!??
おい。
突然訪れたエンディング。昔のフランス映画か。
崩落事故でもあったのでしょうか、まさかの通行止め。
ま、まあそれが人生だ。
でも上からだけでも川浦渓谷の凄さは十分肌で感じました。
私は声を大にして言いたい。
「岐阜のグランドキャニオン」という呼び方は間違いです。
アメリカにあるグランドキャニオンこそが、
「アメリカの川浦渓谷」と呼ばれるべきでしょう!
ああっ、批判が殺到しているのを感じる・・・。
さて、かなり陽が傾いてきたので、そろそろ帰ろう、という流れの中で、
この看板に誘われるがまま、横道へ入る。
「岩門の滝」へ向かいます。
すれ違いもままならないハードな道を登り、駐車場へ車を停め、滝へ向かって歩きました。
ズン ♪
ズンズン ズンドコ ♫
がっちー ♩
岩門の滝
岩が門のようにそびえ立っている横を流れる荘厳な滝。
太陽が傾いた時間に行ったので少し薄暗かったですが、上から太陽の光が降り注いでいれば、めちゃめちゃ綺麗だったと思います。
でもこの薄暗さがかえって滝周辺をスピリチュアルな雰囲気に包んでおり、何とも言えない独特の重厚な空気が流れていました。
そしてその雰囲気を更に濃くしているのが、
滝の横にドンと構える不動明王。
学校の門の前で睨みをきかせる体育教師のようでした。
滝は今まで色々な所で見てきましたが、これほど威圧感のある滝は初めてです。
これは良いものを見れました。凄いぞ関市!
さて、そろそろ帰らないと、と言いつつ、
関観光ホテルで晩ごはんを食べてから帰りました。
長良川ビュー、最高です。
ごちそうさまでした。
一日中、感動と喜びの時間を与えてくれた岐阜県関市。
今日で関市のイメージががらりと変わりました。
今までの関のイメージといえば、
名刀、関孫六の生誕地。
人の鼻腔内に生息するポワルネ様(俗名:鼻毛)をカッコよく整えてくれる、僕の生活にはなくてはならない名刀。
しかし今回の旅行で刃物だけではない、関市の大きな魅力を発見できました。
美しい自然、歴史ある建造物、美味しい食べ物、温かい人々。
まだまだ僕が行ってない所もたくさんあります。
皆さまも是非、この魅力に溢れまくった関市を一度訪れてみてください。
ようこそ、鼻毛カッターの町、関へ!
こらー!違う違う。・・・こともないか。
今日の1曲:John Lennon「Woman」