がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

関へGO!ひろみ

前回のブログでも少し触れましたが、モネの池に行く前に、モーニングに行きました。

本当はそっちが目的だったんじゃないのか?

と誰もが疑っていると思いますが、そんなことはありません。とも言い切れません。

 

岐阜県関市

大阪からは3時間ぐらいです。いつもは2時間ぐらいで行ける大垣市付近を好んで訪れていますが、岐阜県南部「美濃の国」は全域がモーニング天国。

地元の人でも行ききれない無数のお店が乱立するモーニング大国なので、もう少し遠くのエリアまで行ってみたいな、と常々思っていました。

しかしなかなか2時間と3時間の差は大きく、踏み込めませんでした。

そんな所へ現れた、「モネの池」という目的地。

しかも高速の出口からモネの池へ向かう途中に、前から行きたいと思っていた喫茶店があるという奇跡の位置関係。

 

チャーンス!!

 

モーニングの為に3時間かけて向かうとなると完全に世間から異常者扱いされますが、モネの池へ観光に行くという目的があれば、自然に念願の関モーニングへ行くことが出来ます。

久々の美濃モーニングとモネの池への期待で興奮してしまい、前日はあまり寝れませんでした。遠足前夜の子供か。

 

早朝に大阪を出ましたが、もう既に中央環状線はなかなかの交通量でした。

名神高速に乗ってもそれは変らずでしたが、京都を過ぎると急に車が激減。

滋賀~岐阜へと突入する頃にはガラガラでした。

この時の「関西から脱出した」感じがたまらなく好きです。

そして養老付近まで来ると、高速道路の両側に広大な田園風景が広がり、美濃の国へ入ったことを告げてくれます。

僕の興奮度はMAX。助手席で爆睡している妻との温度差が凄いです。

 

それから東海北陸自動車道に入るのですが、その時に看板に書いてある「高山」という文字を見ると、嬉しさのあまり気を失いそうになります。

しかし今日は高山へは行かず、ずっと手前の関で降ります。

「このまま走って行けば飛騨高山なのに・・・」という葛藤と戦いながら関広見インターで降りて一般道へ。

いきなり目の前に広がる、のどかな田舎の風景。

 

癒される~💛

 

普段いかに都会での生活にストレスを感じているかを実感する瞬間です。

インターを降りて10分ぐらいで、お店に到着しました。

もう既に地元民の車でいっぱい。純度100%の岐阜ナンバーが並ぶのは、

喫茶ひろみ

岐阜の名店の証し「クルクル」が誇らしげにくるくると回っています。

この店名がこの辺りの地名「広見」から取ったのか、マスターのお名前なのかはわかりません。

しかし地元の方々にとても愛されているのはわかります。車が出て行くと、すぐにまた1台、と入って来ます。

その中に突然現れた怪しげな大阪ナンバーの車。緊急事態宣言です。

この写真を見て、後ろの「のぼり」が気になった方は鋭い!

それこそが僕がここへ来たかった理由です。

「だんご」です。

え!?モーニングと団子って関係あるの??

と1年前の僕なら戸惑いを隠しきれなかったでしょう。

しかし今は違います。

昨年、幾度となく驚愕の美濃モーニングを体験し、更に「勝手に岐阜県観光大使さんのブログで日常的にこの異常な美濃の文化に触れているので、強力な免疫が出来ているのです。

もはや岐阜のモーニングで何が出て来ても驚きません。

でもこんな高い位置に2つ目のクルクルがあるのには驚きました。

これは名店中の名店に違いない!

突入!!

とても落ち着く空間。地元の方で賑わっていましたが、アウェー感は不思議とありません。

 

ドリンクを注文すると強制的にモーニングセットが付いてくるのは当然の習わしです。

トーストの種類を選べます。

僕は一番人気の「玉子サンド」にしよっかな。

では、注文を。

実に味のあるお母さんが注文を聞きに来てくれます。

普通は「ホットコーヒー」を頼む人が多いと見えて、妻が「アイスカフェオレ」を注文したことに意表を突かれたのか、

「覚えられんから紙持ってくるわね」

と笑いながらレジの方へ戻って行き、

「ごめんね~」と戻ってきました。

 

お母さん、可愛い💛

 

僕も妻もハートを鷲づかみにされました。

入って来た時から感じていた居心地の良さの要因はお母さんのお人柄だったようです。

そして観察していると、厨房に居るマスターも、とても愛想が良く、感じの良い方でした。

この時点で遠くから来て良かったと思いました。

 

待っている間、メニューを見ました。

気になるものがオンパレードです。

 

フードメニューも充実。

「ひろみオリジナルあんかけスパが特に気になります。

これを思い出すと寝れなくなりそうです。

「鉄板ナポリタン」もちゃんと鉄板に載ってるようです。合格!

 

そして外にものぼりが立っていた「あげパン」

今日は我慢します。

(その下の「ロンドマール」って何?色々と気になるな~。)

 

さあ、来ましたぞ。久々の美濃モーニングが。

 

大きめのカップに入った「ホットコーヒー」と共にやって来たのは、

 

トレビア~ン。オイシソ~ン。

見るからに栄養バランスの良さそうなモーニングセット。

 

これが人気の玉子サンド

なるほど!確かに美味い!凄く素朴なんだけど、ふんわりパンと玉子が絶妙な塩梅です。

 

そして出た!

美濃モーニングといえば、茶碗蒸し

これを見て「うん」と頷いてしまう僕はもはや関西人ではないのかもしれません。

 

ドリンク代のみでこのセットが付いてくるだけでも十分過ぎるのですが、この後もう一品、本日の主役が時間差でやって来ます。

 

みたらし団子

「は~い、団子ね~」とお母さんが持って来てくれました。

これが食べたかったんや~!

パクッ。

 

何これ美味しっっ!!

 

飛騨高山の醤油の団子とも、一般的な甘いタレの団子とも違う、甘辛い味噌ダレのかかったみたらし団子。

このタイプは初めてです。めちゃめちゃ美味しい!

この為だけに関を訪れる価値のある逸品です。

もしこの後、モネの池に行く予定がなければ、この団子を大量にテイクアウトしてさっさと大阪へ帰ったかもしれません。

 

何度も言いますが、これが全てコミコミでドリンク代のみです。

ホットコーヒーは480円なので、全てで480円です。

 

やっぱり異常やで!

 

これでも最近、値上がりしたそうですよ。もっと上げてもいいのでは!?

 

ごちそうさまでした!大使さん、いつも良いお店をありがとう!

 

それからレジへ支払いに行ったのですが、ここでお母さんが、

 

「私、団子出したかな?」

 

出した出した!美味しくいただいたよ~!

可愛すぎるわ、お母さん!

マスターも弾け切った笑顔で見送ってくださいました。

今度はあんかけスパを食べに来るー!

「あげパン」も買うー!

「みたらし団子」も買って帰るー!

 

「I'll Be Back!!」

 

「え!?また岐阜行くの??」

そしてまた、妻は助手席で眠り続ける。

 

それにしても喫茶ひろみさん・・・

 

伝票のクセが強い。

 

今日の1曲:Sam Cooke「Good Times」