飛騨が誇る大秘境、「五色ヶ原の森」のあまりの素晴らしさに感動し、その余韻に浸りながら車に乗り込んだがっち夫婦。
秘境を歩き回ったおかげで(1番短いコース)、お腹が減って来ました。
「ほな、アレを食べに行くか。」
アレとは、阪神タイガースの優勝ではなく、飛騨に真夏の到来を告げるという、とある果物。
「飛騨桃」です。
飛騨地方において、8月のわずかな間にしか収穫されないという極上の桃があるらしく、せっかくこの時期に訪れるのであれば、どうしても食べたかったのです。
そして今回は、毎年夏になると、勝手岐阜大使さんブログに登場する、飛騨桃を使った
「丸ごとピーチ」なるものを、予約していたのでした。
「まるごと〇〇〇」って・・・なんかどこかで聞いたような・・・。
その「丸ごとピーチ」を売っているお店は飛騨市。
五色ヶ原の森からは車で30分以上かかるので、途中で先にお昼ご飯を食べることにしました。
向かったのは、これまで幾度となく目にしておきながら、なかなか行く機会がなかった喫茶店。
PARROT(パロット)
高級リムジンで乗り付けました。
左のじゃないですよ。右の白い方ですよ。(わかっとる)
かなり険しい坂道の急カーブの途中にある喫茶店です。
ここを通ったことがある方なら必ず脳裏には焼き付いているはずですが、カーブの途中に急に現れるので、意外と立ち寄った人は少ないのでは、と言われている伝説のお店です。
それほど期待せずに入店したのですが、凄く良いお店でした。
いぶし銀のマスターが切り盛りする、とても落ち着いた雰囲気の喫茶店。
マスターの物腰柔らかな見事な接客に感動します。
何を注文しようかと迷っていたら、1冊のノートが目に入りました。
お客さんが思い思いに好きなことをノートに書き残すという、よくあるやつです。
よし、僕も書いてやろうとページをめくると、そこにこれからの注文のヒントになる文章が書かれていました。
「カレーも、コーヒーも、ももジュースもおいしかったです」
ももジュース!!
この時期にこの地域で使われている桃は、おそらく飛騨桃でしょう。(ほんまか?)
カレーとももジュース注文!単純やな~。
トマトチキンカレー
おいおいおい、こんなもん絶対美味いやんけ!
飛騨はトマトの名産地でもあるのです。そのトマトがやはり絶品で、優しい味のカレーとの相性が抜群でした。
こんなにいいお店だったなんて。もっと早く行くべきでした。
そして食後の、
ももジュース
美味っっ!!
超濃厚な桃のジュースなのですが、ただのジュースではなく、スムージーっぽくもあり、でも桃の味しかしない、という今まで飲んだことのない美味しさでした。
上品ながら甘みが強く、これが飛騨桃なのだとしたら、相当な実力者です。
ごちそうさまでした!
予想外の素晴らしいランチタイムになりました。
旅の想い出ノートも書きましたよ。
一番上の8歳の女の子の方が字が綺麗ですね(笑)。
ありがとう、パロットさん!また来ますよ、マスター!
予想外の場所で桃に出会ったがっち夫婦でしたが、目的地はここではありません。
「丸ごとピーチ」を目指して飛騨古川の洋菓子店に向かいました。
パティスリー マツキ
幹線道路から少しそれた、のどかな風景の中に佇む素敵な外観の洋菓子店。
遂に恋焦がれたスイーツに会える時がやって来ました。
店内はこじんまりとしながらも、なんか落ち着く空間でした。
まだ14時だったのですが、ほとんど売り切れており、人気の高さを伺えます。
予約していなければアウトでした。
さっそく購入し、食べる場所へ移動!
道の駅 アルプ飛騨古川
お店の近くにある道の駅でいただきます。
ここはよくトイレを借りに寄る所ですが、知らない間に産直市場などができていて、とても魅力のある施設に生まれ変わっていました。
その中に、「丸ごとピーチ」を食べるのに相応しい、素敵な空間を目ざとく見つけました。
畳敷きの休憩コーナー。
産直市場にはたくさん人がいるのに、ここには誰もいません。チャーンス!
食べよ食べよ。
箱から取り出します。感動の嵐吹き荒れる、対面の時!
丸ごとピーチ
出たあっ!!丸ごとにも程がある見た目だ!
さっそくいただきます!
で、
・・・どうやって食べるの、これ?
ナイフもフォークもありません。
しかしかぶりつくには大きすぎます。
うーん・・・・・。
顔ごといきました。
周りに誰もいないのをいいことに、顔を突っ込むが如くかぶりついていきました。
顔面が桃の果汁とカスタード&生クリームでまみれるがっち夫婦。
特に夫、がっちのまみれ方は凄まじく、コントでケーキを顔面にぶつけられたような顔になりました。
美味しいーっ!!
見た目は桃をゴロンと皮を剝いただけのように見えますが、かじると中から飛び出すカスタードクリームと、ベースを支えるスポンジ。
まぎれもなくこれはケーキです。
そしてまあ、飛騨桃の美味しいこと!
爽やかな甘みがたまりません。
ああ、この辺で暮らして毎年これを食べて夏を感じたいもんです。
ごちそうさまでした!
この後、産直市場を覗いてみたのですが、そこにはなんと、
飛騨桃だらけの特設売り場が!!
き、気絶しそうだ・・・。
明日、大阪へ帰る前に寄って買って帰ろう。
そしてその日は奥飛騨の宿に戻りました。
槍見館
いつもの宿へ。玄関をくぐるとそこには・・・
むむっ!?
まるごとトマト!!(そりゃまるごとやろ)
しかもタダ(無料)!!
いただきます!美味っ!!
いやいや、今日どんだけトマトと桃食べるねん!
そして翌日、
飛騨桃を買って大阪へ帰りました。
その巨大かつセクシーな勇姿を、我が家の愛犬がずっと眺めていました。
飛騨桃、マジで美味しいです!皆さまも是非、真夏の飛騨へ!!
今日の1曲:Char「気絶するほど悩ましい」