がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

ガツン、と恋するアップルパイ

異常な猛暑が続いた2023年の夏。

あの暑かった地獄の日々がなかったかのように、急に涼しくなってきましたね。

朝晩なんて寒いぐらいです。

寒くなると辛くなるのが、スーパーでの買い物。

冷凍食品やアイスの売り場の横を通ると身震いがします。

ついこないだまで羨望の眼差しで冷たい食品を見ていたくせに、寒くなった途端に悪魔を見るような目で見てしまう身勝手な人間たち。

 

僕もアイスのショーケースの横を通りながら、

 

「今年のアイスシーズンも終わったなあ。」

 

と寒くなっても変わらずに存在感を放っているガリガリ君を眺めながら思っていました。

今年の夏、彼のおかげで熱中症にならなくて済んだと言っても過言ではありません。

 

「ありがとう、ガリガリ君。また来年よろしく!」

 

と謝意を伝え、夏の完全な終わりに一抹の寂しさを覚えたその直後でした。

うつろな僕の目に、気にならずにはいられない物が映りました。

ガリガリ君の隣に佇む、見慣れないその姿。

 

ガツン、とアップルパイ

ガリガリ君と同じ、信頼の赤城乳業(株)です。

それだけでも一気に期待値が上がってきたのですが、もう1点気になることが。

 

アップルじゃなくて・・・アップルパイ!?

 

このガツン、とシリーズは、みかんや桃などの果物感が売りだったので、「アップル」ならわかるのですが、「アップルパイ」というのはどういうことだろう??

アップルパイとアイスが結びつきません。

しかしそこは赤城乳業

何かファビュラスな仕掛けがあるに違いない・・・。

 

 

まだアイスの季節は終わっていませんでした。

 

即、購入。

夏の終わりを宣言した直後、手のひらを反すようなこの行動。

 

平日、仕事から帰宅した直後にさっそく箱を開けました。

夏の間、毎日続けていたルーティーンを延長です。

 

うーん、凛々しい。宝塚の男役みたいだ。

 

りんご果肉・果汁16%

微妙なパーセンテージですが、たぶん多いんでしょう。

 

箱側面には解剖図が。なんか美味しそう。

しかし本当にアップルパイの味がするのでしょうか?

 

いただきます!

 

 

ほんまや。

 

アップルパイや!

 

というかアップルパイの味しかしない。

あ、あれ!?アイスなのに・・・。

狐につままれたような、いや、アイスにつままれています。

りんごの豊富な果肉だけではなく、ちゃんとパイ生地も入っていて、シナモンの風味もあり、アップルパイそのもの。

そしてアイスにとても合っている。

 

美味いっっ!!

 

全く映えない地味な見た目とは裏腹に、中身はド派手です。

アイス界のエルヴィス・コステロです(たけりんならわかってくれる)。

 

断面が美しい。

ゴロゴロとした果肉とパイの食感のコントラストも楽しく、とても贅沢なスイーツを食べているような錯覚に陥りました。

それからというもの、毎日毎日、仕事から帰って来るとまずこれを食べるようになりました。

そしてその勢いで洗濯物を取り込み、ベランダでカメムシと格闘する、というのが鉄板のくだりとなりました。

最近は朝晩の気温がかなり低くなってきましたが、このルーティーンを止めることは不可能でした。

この瞬間の為に働いている、と言っても過言では・・・過言です。

冷凍庫の引き出しを開けると、そこには僕を誘惑する赤い悪魔が手ぐすねを引いて待ち構えています。

 

「親分、過剰在庫ですぜ。」

 

かましいーっ!もっと買ってこい!!

こんなもんなんぼあってもええわーーっ!!

(アホや~)

 

今日の1曲:Humble Pie「Live With Me」