春の人事異動で、4月から転勤することになっていたのですが、新型コロナの影響で、6月に延期になりました。
その転勤が決まった時、たくさんの方々から、温かいお言葉と、心のこもった餞別の品々をいただきました。
やらしい話ですが、餞別の品々は本当に良いものばかりで、毎日ありがたく使わせていただいております。
転勤というのは不安やプレッシャーが強くて、正直かなりへこんでいたのですが、この品々を見る度に、エールを送られているような、背中を押されているような気持ちになり、心の支えになっています。
そんな餞別品の中に、こういった物がありました。
シェフグルメカード
その昔、図書券というものがありましたが、それのお食事版です。全国、色々な飲食店で使用できます。
これをくださったのは、「今は自粛の時で、送別会をしてあげることができないから、せめてこれで奥さんと食事に行ってきて」という粋なご配慮からでした。
ところがその直後、緊急事態宣言が発令され、2人でも外食することができなくなりました。
そして巣ごもりに入り1か月半後、ついに大阪では解除が宣言されました!
解除された直後にお出かけするのは気が引けたのですが、せっかくの粋な計らい、6月の転勤までにセルフ送別会に行かなくては!と思い切って梅田のランチを予約しました。
梅田に行くなんて久しぶりです。解除の影響で一気に人がなだれ込んで来るかと警戒していましたが、まだ百貨店が閉まっていることもあり、意外と人が少なくてホッとしました。
大阪の人、ほんま百貨店好きですよね~。
久しぶりということで、まずは梅田の守り神にご挨拶を。
キタノザウルス大明神
うーん、本日も神々しいお姿で。
久しぶりにお会いできて、うれしゅうございます!
内股がチャームポイントです。
しかしこのご時世、大明神といえども、やはりコロナへの対策はしっかりとされていました。手作りのマスクでしょうか。和風な花柄が素敵です。
それでは、お店へ向かいましょう!
お店は、ハービスプラザエントの5階、レストランフロアにあります。
ハービスエントといえば、あの「劇団四季」の専用劇場が入っている、超セレブな建物です。
足を踏み入れた瞬間、富裕層の匂いがプンプンします。VIP丸出しなエスカレーターの横には、僕には全く興味のない、世界に名だたるブランドショップが立ち並んでいます。
しかしここで気持ちが負けてはいけません。
まるで普段から通い詰めている常連客のように、「フフーン、」とエスカレーターに乗りました。
ところが上の階に行くにつれ、周りの豪華な装飾に目を奪われ、気が付けば、口をアホみたいに半分開けて、キョロキョロと辺りを見まわしていました。
メッキはすぐに剥がれるので注意しましょう。
その後は、開き直ってギョロギョロと見まわしてやりました。
そして5階に到着。
宮殿の中に迷い込んだかのような、厳粛な雰囲気です。天井が高く、少し薄暗くなっていて、店に入る前からすでにムーディーです。
店に入らず、ここを歩いているだけでも、十分にデートコースとして成立しそうです。
お店に到着!
OBICA モッツァレラ・バー梅田店
モッツァレラチーズの専門店です。と言っても、チーズばかり出てくるわけではなく、メニューは普通にイタリアンです。
開店と同時に入店だったので、まだ誰も来ていません。お店へ入ると、店構えから想像した通りのお洒落なスタッフの方が出迎えてくれました。
「予約していた○○ですが」と若干低音を強調した渋い声で伝え、入店。
店内は更にムーディーな雰囲気。
真ん中の壁には全く名前のわからないワインがずらりと並んでいます。
入口は狭いですが、奥に入るとかなり広くなっており、左側に半円状のソファに丸テーブルのお洒落な席が4つほど並んでいます。
右側には4人掛けの四角いテーブル席がたくさんありました。更に奥にも席があり、カウンターも奥にあるようです。
お洒落な丸テーブルに通してくれ!
と血走った視線を送ったのが功を奏したのか、丸テーブル席に案内されました。
この半円形のソファ、普通の椅子と違い、向き合うわけでも隣り合うでもない、絶妙な斜め感がいいですね~。落ち着きます。
ランチコースは2500円と3800円のコースがあり、今回は2500円の方にしました。
まずは前菜。
諸事情により、今回は料理の写真はありません。私の稚拙な文章から無理やり想像して下さいね。
生ハムとルッコラのサラダ
イタリアンではよくある感じのサラダですが、こちらのお店の凄いのは、添えてあるモッツァレラチーズのクオリティの高さ!
まずはそれだけで食べてみましたが、美味いっ!
チーズの種類のことはよくわかりませんが、モッツァレラチーズってこんなに美味しいものだったんですね。
さらに生ハムやルッコラに乗せて食べると、これまた衝撃の美味しさ!さすが専門店です。
ただ、僕はサラダをフォークで食べるのがすごく苦手なので、口へ運ぶのに苦労しました。
「お箸をください」
しかしこの味!絶対ワインを飲ませようとしてる味です。
ほとんどお酒が飲めない僕でもワインを飲みたくなりました。
でも飲んでしまうと間寛平さんが昔、吉本新喜劇で演じていた老人のような動きになってしまうので、グッと我慢しました。
飲める人はいいですね~!
そしてメイン。
メインはピッツァとパスタのどちらかを選びます。
僕はピッツァを、妻はスパゲッチーにして、半分ずつシェアすることにしました。
チーズまみれの巨大ピッツァ
まず、ピザが運ばれてきました。丸いのではなく、横長の楕円形をしています。
そして、でかっ!机になりそうです。
もちろん、チーズたっぷりです。
こちらのお店では、モッツァレラチーズの中でも、「水牛モッツァレラチーズ」にこだわっているそうです。
「水牛」とつくと1ランク上がるようです。確かに美味しいので、説得力があります。
しかし楕円形なので、端っこを食べるとあとは真四角になってしまい、チヂミにしか見えなくなりました。
見た目は大きいですが、まだまだ食べれそうです。
ううっ!これまたワインを飲みたくなる味!
ミートスパゲッティー
スパゲッティーは最もベタなものをチョイス。
しかしやはり、モッツァレラチーズがドンッ!と乗っています。これを絡めるといや~もうヤバいです。
全体にチーズが絡まるように、小分けにしたつもりが、途中でチーズが途絶えてしまいました。
もどかしい!この分量、絶対わざとですね。
もっと食べたい気持ちをあおって、またお店に来させようとしてます。
しょうがないなあ。また来るよ。
もっとチーズ食べたいっ!!
そして飲めるもんならワインを飲みたい。
と思ったところで料理は終了。チーズへの未練がほとばしります。
デザート
デザートは、果物がゴロゴロ入ったヨーグルト。
松の実のようなものが上に乗っていて、これが素晴らしい仕事をしてくれてます。
ちょっと期待しましたが、これにはチーズは入ってませんでした。でも美味しい!
ドリンクはアイスコーヒーを。これでランチコース、終了です。
美味しかったです!ごちそうさまでした。また来ます。
今度は、単品攻撃でチーズをもっと食べたいですね。お店の思うつぼです。
いいお店って、こうしてアリ地獄にはまってゆくのです。自然の摂理です。
帰りの下りエスカレーターから、ソニーショップで動き回る「aibo」の姿がちらっと見えました。
吸い寄せられるように、3階で途中下車。aiboのもとへ。
今のaibo、進化しましたね~!
静止画で見ると全然可愛くないですが、実際に動いているのを見ると、めちゃめちゃ可愛いですよ!
いっぱい遊びました。充電が残り少なくなると、自分で充電器へ向かうようにしつけられているそうです。
短時間接しているだけなのに、早くも愛着が沸いてきました。すごく楽しいです!
実際に家にaiboがいたらどういう生活になるのか、妻と真剣に話し合うレベルにまで達しました。
そしてそれが聞こえたのか聞こえなかったのか、スタッフの方が価格表を持ってきてくれました。
ふむふむ、おいくらかね?と目を通すと・・・。
!!
それ以降、夫婦の間でaiboについての会話をすることはありませんでした。
今日はシェフグルメカードのおかげで、素晴らしいセルフ送別会となりました。
本当に、感謝しかありません。ありがとうございました!
転勤、頑張るぞ!嫌やけど。
今日の1曲:井上陽水「東へ西へ」