がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

奇人と3つの音楽隊

こないだからボチボチ書いています、

「僕の大事な親友シリーズ」。

いつシリーズ化したの!?という声をよそに今回3部作のトリを飾るのは、

親友「たけりん」です。

たけりんは僕が心から信頼を寄せる敏腕ベーシストです。

大阪南部の有名なカフェで働く「ケーキ職人」でもあります。

そして僕の人生の宝物ともいうべき、

AFFECTION(アフェクション)

というロックバンドのメンバーです。

 

現在、僕が関わっているバンドは3つ。

 

一つは親友きんどんとやっているオリジナル曲のヘヴィメタルバンド、

「BREIZ(ブレイズ)」。

 

 

二つは親友ちーちゃんとやっている昔ロックのコピーバンド

「四重方(しじゅうかた)」。

 

 

そして今回ご紹介します、親友たけりんとやっているオリジナル曲のロックバンドが

「AFFECTION」です。

 

そう、僕は親友3人とそれぞれに違うバンドを組んでいるのです。

 

幸せ~💛

 

と言いたいところですが、今はどのバンドも活動停止中です。

BREIZはコロナ禍に入ってからシャットダウン。

四重方はちーちゃんが北海道へ移住となり、シャットダウン。

そしてAFFECTIONは、コロナ禍とは関係なく、そのずっとずっと前から活動停止中です。

永久凍土に閉じ込められたマンモスみたいなものです。

何故そんな状態になってしまったのか?

順にお話ししましょう。

 

僕とたけりんとの出会いは、高校を卒業後、18歳の時に出会いました。

とあるエレベーターの前で。

そこで何気に僕が声をかけたのがきっかけだったのですが、人とは不思議なものです。

2、3言話しただけで、「彼とは気が合いそうだ」と直感しました。

そしてその直感のまま、その後ズギューンと仲良くなっていきました。

たけりんとは、本当に音楽の趣味が合いました。二人ともビートルズを原点にしており、それだけでも十分なのですが、他のバンドの曲でも僕が「これ、ええで」と勧めたらたけりんは大抵気に入ってくれ、その逆もまた然り、でした。

当時は僕がギター、たけりんはベースで、バンドを組みたかったのですがなかなかジャストミートなメンバーは見つからず、2人でよく弾き語りをしていました。

ビートルズサイモン&ガーファンクルホリーズ等の1960年代ロックのカバーをしていました。

君ら、ほんまは何歳!?

とその当時よく言われました。自分たちが生まれる前の曲ばかりやっていたので、珍しかったようです。

その後、企画的なバンドは何度もやる機会があったのですが、自分たちのバンドはなかなかできませんでした。

 

ところが一人のボーカリストとの出会いが、状況を一変させました。

 

ふらっと何気に観に行ったライブ。そこで歌っていたのが、一度このブログでも名前を出させてもらったことがある、

ジュナでした。

その圧倒的な歌唱力、声量に加えてステージでのまばゆいオーラ、あまりのカッコよさにKOされた僕は、こう思いました。その時ジュナはリズム&ブルースを歌っていたのですが、

「この子、ロックを歌ったら更にカッコよくなるぞ。」

それからしばらくして、70年代ロックのコピーバンドをするという企画が持ち上がり、僕はすぐさまジュナにアプローチしました。

生まれてこの方、ナンパはもちろん女の子への告白もしたことのないような暗黒少年が、人生最大の積極性を見せた出来事でした。

そしてジュナは快諾してくれました。この時の企画バンドのベーシストは、もちろんたけりんです。

この企画バンドによって、ジュナの才能を再確認した僕は、たけりんと共に初めての自分たちのバンド結成に向けて動き出しました。

友人にドラマーを紹介してもらい、遂に4人組ロックバンドを結成したのです。

それがAFFECTIONです。

’60~’70年代ロックの影響を感じさせる日本語のオリジナル曲をやっていました。

ちなみにバンド名の由来ですが、このバンドで最初のライブをすることになった時、まだバンド名がありませんでした。名前もないバンドのライブが決まったというのも凄い話ですが、バンド名が決まった時のエピソードもなかなか凄いんです。

ある日、ジュナの元へライブの主催者から連絡が入りました。

「ジュナのバンド、名前何ていうの?」

「え?そういえばまだ名前ないですね。」

「嘘やろ?ライブするねんから早よ決めてや。」

せかされ、焦ったジュナ。

ここでジュナは驚きの行動に出ました。

彼女はその時、たまたまジャニス・ジョプリンの歌詞カードを見ていたのですが、その中にたまたま「AFFECTION」という単語を見つけ、

 

「もう、AFFECTIONでいいですわ。」

 

突然決まったバンド名。

 

適当かっっ!!

 

それを後で聞いて「いいよ」と言った僕らもかなり適当です。

 

こうしてめでたく(?)バンド名が決まり、本格的に始動したAFFECTION。

徐々にオリジナル曲を増やしていき、ライブを全曲オリジナルで占めるようになりました。

主にたけりんと僕が曲を作っていたのですが、作曲というのはもろに人間性が出ます。

たけりんは非常に穏やかな性格です。癒しのオーラを常に身にまとっています。

他の親友二人、きんどんとちーちゃんが「動」だとすればたけりんは完全に「静」の人間です。

万人から好かれ、人といざこざを起こしたところは見たことがありません。

そんなたけりんが作る曲もまた、万人に感動を与える素晴らしい曲だったのです。

誰が聴いても良いと思えるキャッチーさがあり、それでいて玄人をも唸らせる、とてもいい曲を書いていました。僕もたけりんの曲のファンです。

一方、僕が書いた曲はというと・・・

サイケでダーク、空間を捻じ曲げんばかりの曲が多く、こんなにも曲に人間性が投影されるものなのか、と我ながら感心していた次第です。

この二人が作る対照的な曲に、ジュナが繊細な女性の心を綴った見事な歌詞をつけると、AFFECTION以外の何物でもない世界が完成するのです。

このバンドで次々とライブをこなし、進撃を始めるぞ、と意気込んでいました。

ところが・・・・・

 

ドラマーが定着しませんでした。

 

何度も何度もドラマー探しに明け暮れましたが、気の合うドラマーは見つかりません。

バンドというものは、ただ単に演奏が上手い、というだけでは駄目なのです。音楽以外の、プライベートな部分でも気が合わないと上手くいかないのです。

何年も続いたドラマー探し。

疲れ果てた僕は決断しました。

 

「もう俺がドラム叩くわ。」

 

がっち27歳の出来事でした。

元STARLESSの河上大先生のご指導を受けながら、一からドラムスを学びました。

それから友人のギタリストに声をかけ、妙な形で復活を遂げたAFFECTION。

しかし上手くいきませんでした。

たけりんもジュナも、僕のクセの強いギターに慣れていたので、他のギタリストの音では満足できなくなっていたのです。

 

な、なんかごめん。

 

僕のせいなのか、それははっきりとはわかりませんが、この編成は長くは続かず、その間に各メンバーは結婚したり、子供が出来たりやなんやらで、ずるずると時間が経ってしまいました。

そしてたけりんがケーキ職人として就職。この世界は土・日は休みがなかなか取れません。休みが合わなければバンド活動の存続が困難なのは、社会人の宿命です。

こうしてAFFECTIONは長い長い眠りについたのです。

このバンドはいつになったら活動を再開できるのか?

全く見通しが立ちません。

でも不思議なぐらい、いつか再開できるだろうという前向きな気持ちがなくなりません。

 

定年退職になってから再開しようかな。

 

「還暦ロックバンドAFFECTION」として皆さんの前に突然姿を現すかもしれません。

その時はバンドをやる目的が認知症の予防」になっているのかな?

 

それでは恒例の(?)メンバー紹介を。

 

長い長い冬眠中のロックバンドAFFECTION」!

 

ON ボーカル!

 

「琵琶の国の歌姫」、

 

ジュナ!

 

地元・滋賀県へのほとばしる愛情を心の糧に、心に迫る歌を聴かせる超絶ボーカリスト。一人息子が就職しようとしている現在もその声量、歌唱力は衰えることを知らず。

昔、僕の兄の結婚披露宴で1曲歌ってもらったのですが、最初は会場内、誰も聴いておらず、大勢が談笑している中での歌いだしでした。ところがあまりのジュナの歌唱力に皆さんの会話が止まり、最後には会場中が静まり返り、その後大喝采を浴びた、というエピソードがあります。

この圧倒的な爆発力。栄養源はクラブハリエのバームクーヘンではないか、という説を唱える学者もいるぐらいです。

女性の気持ちをストレートに綴った歌詞にも定評があるのですが、

「女子をヒーヒーいわしたるで」

とおっさんのようなセリフを吐くことがあります。

ジュナは本当に女性なのか?それは僕にもわかりません。

 

ON ギター!

 

昔は僕。今はいません。

どこかにあまりギターソロを弾きたがらない、歌心の溢れるギタリストの方はいないでしょうか?お待ちしてます。

 

ON ベース!

 

「癒しの低音職人」、

 

たけりん!

 

日々の地味な基礎練習によって磨き上げられた安定感抜群のベースプレイ。

僕には何よりの精神安定剤です。

その心地よく響くベースラインはどんな凄い温泉に入るよりもリラックス効果が得られる、という僕の研究結果があります。

そして誰もを和ませてくれる柔和な人柄。AFFECTIONの「陽」の部分を担う人気者です。いい曲を書きまっせ!

 

ON ドラムス!

 

僕。

AFFECTIONのダークサイド担当です。よろしくお願いいたします。

 

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本当にこのバンドの復活はいつになるかわかりません。

数少ない休日が合う日を狙って、録音だけでもしてYouTubeで流すというナウい計画も考えているのですが、まあどうなることでしょうか。

 

僕にとっては人生の宝物のようなバンド。死ぬまでに必ず復活します!

AFFECTIONの曲で、大好きな一節があります。

 

終わりじゃないよ、ここからが勝負さ~ ♫

 

ほんまか!?

 

このまま人生終わるなよー!

 

今日の1曲:AFFECTION「Let's Go!」

 

さて、当ブログ「がっちの航海日誌」。

今回で遂に、というか、やっと、というか100記事目に到達しました!

・・・・・誰も祝ってくれないので、自分で言ってみました。

いつも読んで下さっている方々、本当にありがとうございます。

これからもこの奇人の怪しげな日誌をよろしくです!