がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

ルフランのパン迷宮

昨年、パンの食べ放題を求めて何店舗かを彷徨いました。

しかしこのブログでも書きましたが、どのお店もなかなか一筋縄ではいかないお店でした。

 

宝塚のパン屋さん「パンネル可成店」の2階では、まさかの食パンのみが食べ放題。

1杯のコーヒーをチビチビと飲みながら、あとはひたすら食パンをおかわりしまくるという、常軌を逸したモーニングでした。

 

そのうっぷんを晴らすべく訪れた、神戸三宮の「ホテル ケーニヒスクローネでのランチでは、色々なパンが食べ放題で、料理やスイーツも充実しており、大満足の内容でした。

しかし開店前から大行列。とても気軽に行けるお店ではありません。

 

そして2023年。

遂にこの両店舗の弱点を補う、ナウくてバッチグーなお店に出会いました。

色々なパンが食べ放題。コーヒーやスープも飲み放題。それでいて良心的な価格設定。

開店同時に行けば並ぶこともありません。

 

そのお店があったのは兵庫県川西市

大阪の北部に住む人間からすれば、大阪府池田市に隣接するこの川西市は、兵庫県というよりは大阪の一部のような感覚の場所です。

実際、僕の職場や得意先にも何人か川西から通っている人がいます。

ただ、休日に川西市へ何かをしに行くかというと、行きません。

10年ほど前は、よく自転車で猪名川の河川敷へポタリングに行っていたので、知らず知らずに川西市へ入っていたのですが、町の方は未知の世界です。

 

「近いようで遠い場所」川西市へ、浪花のパン吸引機ダイソン・ガッチ見参!

 

休日の朝、久々の晴天に恵まれました。モーニング日和です。

あっという間に川西市へ入り、とても走りやすい広い道を走っていると、

わかりやす~い看板発見!入ります。

僕の車はこのような看板を見つけると、自動で入って行くようにプログラムされています。

この最先端の自動運転機能をパンパイロットといいます。やっちゃえ、ダイハツ

開店時間前に到着!従業員か。

 

ルフラン 川西店

1971年創業ですから、もう50年以上になる老舗パン屋さん。

本店は大阪府豊中市

我が家からはそちらの方が近いのですが、駅前なので駐車場がありません。

その点、この川西店は広大な駐車場があるので、こちらに来ました。

8時開店。同時になだれ込む。

気持ちのいい朝日が差し込む、明るい店内。

入ってすぐの所はパン売り場になっており、レストランスペースは右側にあります。

結構広いです。

一番乗りだったので、席も選びたい放題でした。

オーブントースターが至近距離にある席を確保。軍師がっち、戦略的です。

パン食べ放題とスープ、ドリンク飲み放題で680円。
土・日・祝は100円プラスになります。

サイドメニューを追加すると値段が上がっていくので要注意です。

でもちょっとおかずも欲しいので、スクランブルエッグ&グリルベーコンのハーフサイズを追加しました。

こうなると千円近くするのでモーニングとしては高額ですが、朝から人生が破滅するぐらいのパンを食べれてドリンクまでおかわりできることを考えると、むしろ安いと思います(破滅するなよー)。

 

まずは野菜のスープを取りに行き、パン吸引開始!

野菜のスープに合わせようと、食パンを取りに行ったのですが、セクシーなチョコクロワッサンが目に入ってきました。

あ、あれ!?食パンは・・・?

チョコクロに黒豆パン、クルミパン。

チョコクロの後にスープをくいッと。

 

合わん。当たり前や。早く食パンを取ってこい。

取って来ました。

食パンもたくさんの種類があり迷いましたが、直感で選びました。

写真の大きい方が「プレミアム・トースト」、そして小さい方が「とっておき」という名の高級食パン。

大阪上本町「乃が美」が口火を切り、全国的に大ブームとなった「高級食パン」。

高すぎて普段買うことのないそのセレブ食パンまでもが、ここでは食べ放題なのです。

食べて見ると確かに高級食パンならではの「高い材料使ってまっせ」的な味がします。

 

これは原価が高そうだ。

 

するとダイソン・ガッチはこの後、執拗に高級食パンばかりを吸引し始めました。

何度も、何度も、同じパンを取る不審人物。

 

そろそろ元を取ったかな?

 

食べ放題になると元を取るまで帰らない、いやらしい関西人気質がにじみ出ていました。しかし高級食パンだけ明らかに減りが早かったので、他の人々も同じことを考えていたようです。

元を取ったことを確信してからは、色々なパンをコーヒーと共に楽しみました。

驚いたのがこのコーヒー。

この手のドリンクバーでのコーヒーには全く期待していなかったのですが、これが思わぬハイクオリティ。ちゃんと淹れてるな~という感じです。

こんなコーヒーが飲み放題なんて、かなりお得です。

そのおかげもあり、ダイソン・ガッチの吸引力は衰え知らずでした。

ジュースもとてもおいしかったです。

また、マーガリンではなくバターが置いてあったり、お店のいろんな場所に温め用のトースターが置いてあるのも高ポイントでした。

ただこのトースター、中が見えにくいので、誰かのパンが入っているのに開けてしまい、殺意に溢れた視線をいただきました。チン!て鳴ったら早よパン取らんかい!

 

そしてさすがのダイソン・ガッチも徐々に吸引力に陰りが見え始め、カラータイマーが点滅し出したので、電源OFFにしました。

 

パンもどれも美味しく、大満足の朝食となりました。

この食べ放題、飲み放題はランチでもついてくるそうなので、次はランチに行こうと思います。

ごちそうさまでした!

 

帰り際、入口付近にはたくさんの人々が順番待ちをしていました。

なかなか席が空かないことで殺気立つその行列を尻目に、ダイソン・ガッチは食べ終わった王者の風格を漂わせながら堂々と退店しました。

 

川西市、いいとこや~!

各地で暗躍するこのブログの諜報部員の皆さま、更なる川西市のグルメ情報、お待ちしております。

 

この日は朝食を食べ過ぎたので、お昼ご飯を食べる気にはなりませんでした。

代わりに食べたのが、

期限切れの非常用クラッカー。

 

そして晩ご飯には、

ルフランで買って帰ったパン。

 

この日の食事、ほぼ茶色。

 

我が茶色の人生に一片の悔いなし。

 

今日の1曲:The Rolling Stones「Brown Sugar」