がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

チロルより愛をこめて

皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?

僕は昨年と同じく、こどもの日のイベント会場設営で大忙しです。

 

こどもの日チロル

春になるとスーパーバローの売り場に突然現れ、瞬く間に売り切れる大人気商品です。

今年も何とか入手に成功しました。

この商品の詳細については、昨年の記事をご覧ください。

         ↓

 

gatthi.hatenablog.com

今年のひな壇を飾るのは、昨年と全く同じメンバーでした。

auのCMトリオです。

 

では、キャストの紹介を。

 

先鋒を飾るのは、最も有名な昔ばなしの主人公、

桃太郎!

腰にぶら下げた「きびだんご」をちらつかせながら次々と動物たちを買収し、その卓越したリーダーシップで鬼退治を果たした英雄。

しかしあまり知られていませんが、彼の出生時には大変な苦労があったのです。

桃に乗り、どんぶらこ~、どんぶらこ~と川を流れている時、

 

激しく船酔いをしていたのです。

 

わかります。外の景色も見えない中、激しい渓流の中で揺られていたのですから、

酔って当たり前です。

あの時おばあさんが発見してくれなかったら、大変なことになっていました。

しかし無事におばあさんに助けられた後も、大変危険な目にあっていたのです。

 

揺れが収まり、船酔いがやっと治ってきた頃、桃太郎は直感的に身の危険を感じました。

とっさに体を端に寄せました。

 

ズバッ!!

 

おじいさんが桃を一刀両断のもと、真っ二つに切り伏せたのです。

 

「危なっっ!!いきなり何さらすんじゃワレ!」

 

桃太郎は心の中でそう叫びましたが、当時は赤ちゃんだったので言葉にはできませんでした。

その後は皆さんご存じの通り、おじいさんとおばあさんが立派に育ててくれました。

 

しかし一歩間違えばおじいさんに惨殺されていた桃太郎。

 

そのことをおじいさんもずっと気にしていたようで、二人の間にはずっと微妙な空気が流れていたそうです。

(ガッチー・ジョーンズ著 「新・日本昔ばなし論」より引用)

 

中堅は昔ばなし史上最大の悲劇の主人公、

浦島太郎!

いじめられていた海亀を体を張って助けた正義の少年。

しかしその後連れていかれた竜宮城という怪しい館で「乙姫」という悪女に弄ばれ、

巧みな誘導に引っかかって玉手箱を開けたが故に老人になり、貴重な青春時代を奪われてしまいました。

 

こんなひどい話があるでしょうか!

 

しかし近年、「浦島氏は悪くない。悪いのは乙姫だ」という世論に押され、

遂に乙姫に対し、「未成年の搾取」及び拉致監禁の疑いで検察が起訴するに至りました。

 

それにしても浦島太郎、確かに騙されやすそうな顔をしていますね。

 

そして大将は昔ばなしNo.1のわんぱく番長、

金太郎!

見て下さい。このふてぶてしい面構えを。しかし彼は決してふてぶてしい性格ではありません。

父を幼い頃に亡くした金太郎は、母を助け、動物たちと仲良くする心優しい少年でした。

そして強い。

山の番長である「熊」を負かして舎弟にし、総番長になった彼はある日、源頼光に見いだされ、立派な侍へと成長していったのです。

 

赤いエアリズムの腹掛けにおかっぱ頭、まさかりを担いだその鮮烈なビジュアルは、

日本昔ばなしの中で最もインパクトがあります。

 

「気は優しくて力持ち」

 

「文武両道」

 

そういった点が理想の子供像として「こどもの日」の象徴になっているのでしょう。

 

勇壮ですね~。

 

ところで「こどもの日チロル」、今年は少しマイナーチェンジをしていました。

 

差し込み式だった鯉のぼりが引き起こす方式に変わったのと、

名前を書くのぼりが付いていました。

 

書きました。

い、いいのかな!?こんな感じで。

 

いいよ~。

 

早くウクライナの子供たちに、普通の幸せが訪れますように。

 

今日の1曲:John Lennon「Beautiful Boy」