がっちの航海日誌

日々の些細な出来事を、無理やり掘り下げます。

エアーかおるはえりゃ~タオルだわ

昨年は人生で最も岐阜県を訪れた年になりました。

愛する飛騨高山、奥飛騨温泉郷はもちろんのこと、南部の美濃エリアにも侵攻し、モーニングの為だけに訪れたこともありました。

「岐阜モーニング協会大阪支部長」

飛騨市ファンクラブ・浪花のがっち会長」

などと勝手に自分に称号を与え、縦横無尽に岐阜県を走り回った2023年。

さて今年は一体どれだけ岐阜を訪れるのでしょうか?

 

ただ、特に飛騨地方へ行った時にいつも感じていたのが、「帰り道のフェードアウト感」

現地でゆっくりし過ぎて帰路を急ぐがあまり、高速道路に乗ってからのまあ味気のないこと。

そして大阪へ着いた頃には早くも逆ホームシックにかかり、次はいつ行けるんだろうか?と寂しい気持ちで満たされます。

 

そこで最近では、出来るだけギリギリまで岐阜を味わおうと、途中まで下道で帰ることにしています。

名神高速「安八スマートICから乗って、あとは一気に帰る、というのがお気に入りのパターンになりつつあります。

 

その安八ICの近くに、岐阜旅行の最後を締めくくるのに相応しいラグジュアリーな空間があるのを、11月の飛騨旅行の帰りに発見しました。

 

そこへ行く前に、まずは早めの晩ごはん。

 

岐阜タンメン 大垣店

岐阜といえば、岐阜タンメン。どのお店に、どの時間に行っても行列が出来ている超人気店。この時も15時台だったのに並びました。

野菜がたっぷり、ニンニクのパンチが効いたやみつき系。

最近よく行って並んでいます。並ばずにこれが食べれたらいいのに。

15時台に並ぶって・・・何ご飯なんじゃー!!(お前もや)

 

お口がニンニクで満たされた所で、ラグジュアリー空間へ行きますよ。

 

ここだあっ!

 

エアーかおる 本丸

こちらは何屋さんかというと、

 

タオル屋さんでーす!

 

え?タオル屋さんがラグジュアリー??

それは売っているタオルがフカフカだということか?

まあとにかくお店へ入りましょう。

そら豆のようなお顔の方が、かおる姉さんなのでしょうか?

 

「エアーかおる」とは、浅野撚糸(株)が手がける高級タオルブランド。

「魔法のような吸水力を誇るタオル」という評判なのだとか。

この本丸は本社、本社工場、直営店が一つになっている施設です。

「本店」と呼ばず、「本丸」というのがいいですね。

お店の中はたくさんの人がいたので写真は撮っていませんが、タオル以外にもいろんな商品があり、見て回るだけでも楽しい空間です。

 

それにしても高い!

 

かなりの高級タオルです。

そもそも日本人にとってのタオルとは、

 

「めちゃめちゃ使うけど買わない物No.1」

 

な筈です。

どこの家にも必ず、箱に入った妙に高そうなタオルの在庫があり、使っても使っても、奥から奥からタオルが出て来るのです。

その全てがもらい物に間違いないのですが、もはやどこで何の時にもらったタオルなのか、家族の誰も覚えていません。

 

また、そういう高そうなタオル以外でも、泊まった旅館の名前が入ったタオルも次々と出て来ます。

でも旅館のタオルは安っぽい物が多いので、主に雑巾に使われることが多く、箱入りタオルとの格差問題が近年、社会問題になっています(どこで?)。

 

売り場を徘徊しながら、こんな高いタオルを買う日本人なんているのか?と思っていました。

ところがこのエアーかおる本丸には、恐るべき罠が仕掛けられていたのです。

 

散々高級なタオルを目にした後に視界に入って来たのが、

「アウトレット専門」のコーナー。

ここでは定価の半分近い値段で型落ちしたタオル等が売られています。

まあそれでも安くはないのですが、人間とは不思議な生き物です。

「凄く高い値段」の後に「普通に高い値段」を見せられると、

 

「おっ、安いな」

 

と思ってしまうのです。

僕もまんまとそう思ってしまい、

 

いっぱい買っちゃいました。

 

バスタオルのみならず、タオルハンカチやネックウォーマーなんかも買っちゃいました。

早くエアーかおる姉さんの実力を試してみたい。

今日は珍しく早く大阪へ帰りたい、と思いました。

ところが外へ出た時、僕の澄んだ瞳に映りこんできたのは、

 

ソフトクリームの官能的な造形美。

あれ?さっきからあった??

 

そういえば・・・

 

何やら奥に道が続いてるぞ。

さらに進むと・・・

 

僕の家と同じぐらいの大邸宅が!!(うそつけー。帰れアホー。)

 

実はこの大邸宅は、浅野撚糸(株)の創業家「浅野家」の旧宅を改装して作られた、

「ラグジュアリーなカフェ」なのです。

 

「Key's Cafe」という関西では馴染みのない珈琲屋さんが入っており、日本庭園を眺めながら極上のカフェ時間を過ごすことが出来るのです。

 

大金持ちの友達の家に遊びに来たような空間。

大抵こういう空間にはご先祖様の写真が飾ってありますが・・・

やっぱり飾ってました。

 

素敵な円卓。

こんな所を悪のママ友軍団が見つけたら、ずーっと占領し続けることでしょう。

 

僕たちは一番窓側の、日本庭園を臨む特等席へ。

お供のドリンクは、

旅の疲れを吹き飛ばさんばかりの生クリーム攻め。

 

あ~こりゃええわ~。

完全に寛ぎモードに入りました。

「私はもう、帰りたくない。」

と五本指の靴下が語っているようです。

 

エアーかおる本丸は18時までの営業で、この日は17時前にカフェへ入ったのですが、しばらくすると他のお客さんは次々と帰って行き、最後は僕たちだけの空間になっていました。

このラグジュアリー空間を独り占め。

閉店前の時間がオススメです。

 

高速に乗る直前に思いもよらぬ夢のような時間を過ごし、やり切った感に満たされながら、一気に大阪へと帰りました。

いつものようなフェードアウト感は一切なし。

 

帰宅後、お風呂に入り、さっそくエアーかおる姉さんの実力を試しました。

 

何やこのフカフカ具合は!!

 

今まで僕は一体何で体を拭いていたのでしょうか。

異次元のフカフカ感と吸水力。

体を拭きたいが為に何度もお風呂へ入ってしまいそうです(怒られるわ)。

 

しかしこの満足感は、バスタオルだけではありませんでした。

 

他に買った2品。

デオ なでしこ

こちらはタオルハンカチです。

リッチなタオルハンカチは拭き心地は最高だがズボンのポケットに入りにくい。

その欠点を見事に克服した、少し小さめの、ちょうどズボンに入れやすいサイズ。

これは仕事の時に重宝しています。

拭くのが楽しくて、何度もトイレに行ってます(そ、それは歳のせいじゃないのか!?)。

 

こちらはいわゆる「ネックウォーマー」なのですが、単なる筒形ではなく、少しお洒落な形に仕上げてあります。

 

これがまためちゃめちゃ温かいんですよ!

マフラーと違い、洗濯機でガンガン洗えるのもいい所です。

頭に巻けばタイガー・ジェット・シンにもなれますよ(そんな需要はない)。

 

驚くべきクオリティの、エアーかおる。

asanen.co.jp

 

やはり高い値段にはそれに見合った理由があります。

 

タオルって買う物だったのか・・・。

 

がっち中年50歳、また一つ大人になりました。

 

今日の1曲:Cactus「Feel So Good」